ティム・バートン最新作『ビートルジュース ビートルジュース』9月公開、舞台は原点作の35年後
『チャーリーとチョコレート工場』や『アリス・イン・ワンダーランド』を手がけたティム・バートン監督の最新作『ビートルジュース ビートルジュース』(原題:BEETLEJUICE BEETLEJUICE)が9月27日(金)に日本公開することが決定し、第一弾日本版予告とティザービジュアルが解禁された。 【動画】「銀魂」の主人公声優でもお馴染みの杉田智和がナレーションを担当したティム・バートン最新映画の第一弾予告映像 本作はティム・バートンワールドを世に知らしめた原点のひとつとも言える『ビートルジュース』(1988年公開)から35年後の物語。ディズニースタジオのアニメーターとしてキャリアをスタートさせたバートンは、短編2本、長編1本(すべて日本劇場未公開)の監督を経て、30歳の若さで『ビートルジュース』を監督し、自身初の全米初登場1位を獲得。同作は4週連続1位、11週連続TOP10入りの大ヒットを記録し、第61回アカデミー賞メイクアップ賞を受賞。名実ともにハリウッドのヒットメーカーの仲間入りを果たし、ビートルジュース役のマイケル・キートンと再びタッグを組んだ翌1989年公開の『バットマン』で一気にその名を世界に轟かせた。なお、『ビートルジュース』は1988年12月10日にティム・バートン監督作品として初めて日本で劇場公開された記念すべき“日本デビュー作”でもある。 バートン最新作『ビートルジュース ビートルジュース』は、死後の世界で“人間怖がらせ屋”を営む推定年齢600歳のお騒がせ者・ビートルジュース(マイケル・キートン)が人間界を巻き込んで騒動を起こすホラーコメディ。ビートルジュースは普段は死後の世界にいるが、名前を3回呼ばれると人間界に現れ、人間を怖がらせて家から追い払う、いわば地縛霊や座敷わらしのような存在。前作『ビートルジュース』では、再婚した両親とともに新居に引っ越してきたディーツ家の1人娘で霊能力を持つリディア(ウィノナ・ライダー)が、ビートルジュースを人間界に呼び出してしまったことがきっかけで、新居からディーツ家を追い出そうとするビートルジュースによる幽霊騒動が起きた。ビートルジュースの長年の願いは死後の世界から人間界に移り住むことなのだが、その方法はたった1つ、「人間と結婚すること」。彼は霊能力があり自分を怖がらないリディアに目をつけ、結婚を迫るも宣誓の直前で未遂に終わり、死後の世界に逆戻りするハメになった。 その35年後を描く本作のキャストは、前作から引き続き主人公・ビートルジュースを演じるマイケル・キートン(72)に加え、キャサリン・オハラ(70)がリディアの母親・デリアを演じ、当時16歳だったウィノナ・ライダー(52)が娘を持つ母親になったリディアを演じる。さらに注目すべきは、リディアの1人娘・アストリッドを演じるジェナ・オルテガ(21)。若干21歳にしてすでに10年以上のキャリアを持つ彼女は、バートン監督が製作総指揮/監督を務めたNetflix『ウェンズデー』(2021)のヒロイン・ウェンズデー・アダムスに抜擢されると、ドラマは配信直後から世界的大ヒット。ドラマの人気もさることながら、自らが振り付けし、劇中で披露したクセ強の“ウェンズデー・ダンス”が拡散され、レディー・ガガやマドンナが自身のSNSで披露するほど社会現象になった。2024年5月末現在、Instagramのフォロワーは3,849万人、世界中の若者から絶大な支持を受け、ファッションブランド「Dior」のアンバサダーも務める。本作では『ウェンズデー』に続き再びバートン監督とタッグを組み、ハロウィンの夜に死後の世界に囚われてしまう物語のヒロインを演じる。そして、物語のカギを握るもう1人は、ビートルジュースの元妻・ドロレスを演じるモニカ・ベルッチ(59)。バートン作品初出演にして、バラバラにされた身体をホッチキスで全身を繋ぎ合わせた、まさにティム・バートンワールドを体現したキャラクターを演じる。そのほか、リディアの婚約者・ローリーをジャスティン・セロー(52)、ドロレスとともにビートルジュースを追うウルフをウィレム・デフォー(68)が演じる。 35年を経て、母親になったリディアと1人娘のアストリッド(ジェナ・オルテガ)。相変わらず死後の世界で “人間怖がらせ屋” を営むビートルジュースだったが、実は彼には死後の世界に妻がいた。本作では、身体をバラバラにされて何百年にわたり封印されていたその元妻・ドロレス(モニカ・ベルッチ)が復活。ビートルジュースへの復讐を誓い捜索を始める。 ドロレスの復活を知り、復讐を恐れてなんとかして人間界へ逃げ出そうと今度こそリディアとの結婚を画策するビートルジュース。そんななか、ハロウィンの夜にリディアの1人娘・アストリッドがひょんなことから死後の世界に囚われてしまう。なんとかして娘を救い出したいリディアは、最終手段としてビートルジュースに助けを求めることに。図らずもハロウィンの夜にビートルジュースとリディアはお互いを必要とする状況になってしまう。 解禁された第一弾日本版予告では、ビートルジュースの名前を口にする娘のアストリッドにリディアが「2度とその名前を言わないで!」「やめなさい!」とキツく注意するシーンがあるが、アストリッドが3回名前を言った次のシーンでビートルジュースが屋根裏部屋に現れる。また、予告の後半ではビートルジュースの元妻・ドロレス(モニカ・ベルッチ)が「ビートルジュースはどこ?」と死後の世界で探し回っているシーンとともに、ドロレスの復讐から逃れたいビートルジュースがリディアを口説いているシーンも。 なお今回ナレーションを務めるのは、高い人気と実力を誇る声優の杉田智和。アクションコメディの傑作『銀魂』の主人公・坂田銀時で培われた抜群のコメディセンスを余すことなく発揮し、観る者をダークなバートンワールドへと誘う。同時に解禁されたティザービジュアルには不敵な笑みを浮かべるビートルジュースの顔が全面にデザインされ、年齢、住所、職業に加え、召喚ルールが添えられている。 ビートルジュースへの復讐に燃えるドロレス、今度こそリディアと結婚して人間界へ逃げ出したいビートルジュース、1人娘を死後の世界から救い出したいリディア、はたして3人の思惑はハロウィンの夜にどんな結末を迎えるのか。なお、本作は早くもIMAXとDolby Cinema(ドルビーシネマ)での上映も決定している。