斎藤知事「一からスタート」兵庫県庁で就任式、議員が出迎え 百条委員会は欠席
疑惑告発文書問題で失職後、兵庫県知事選で再選を果たした斎藤元彦知事(47)が19日、神戸市内の兵庫県庁に初登庁。当選証書を受け取った後、就任式に臨み、新たなスタートを切った。 午前10時過ぎ、約50人の支援者や一部の議員からの拍手と「おかえりなさい」の声に出迎えられた斎藤知事。就任式では、約1000人の職員を前に「仕事は1人ではできない。皆さまの支えがあってこそということを心に刻んでいく」と述べ、「自分自身も生まれ変わる、一からスタートしていく。なにより謙虚な気持ちを持ってやっていきたい」と硬い表情で決意を語った。 さらに「私も人間ですから、至らない点が出てくる。こうしたほうがいいということもたくさんあるかもしれない。皆さんからの声もぜひ届けていただきたい」と職員に語りかけ、「耳の痛い話だからこそ真摯(しんし)に受け止め糧とさせていただく」と対話を強調した。 全会一致で不信任案を可決した議会や、選挙中には県内22市の市長が連係して対立候補の支持を表明するなど、今後の県政活動は不透明な部分も多い。だが「いい政策をしっかり進めてほしい、というのが今回の民意。そこはご理解いただけると思う」と連係に自信も見せた。 25日に開かれる百条委員会については「政府主催の全国知事会議が東京であり、出席は難しい」との見通しを語り、「審議にはしっかり応じるが、公務ですので(欠席の)正当な理由となる」とし、すでに議会側にも事情を通達していることを明かした。