〔東京外為〕ドル、152円台前半=3カ月ぶり高値、米金利上昇で(23日午後3時)
23日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、米長期金利の上昇で、1ドル=152円台前半に水準を切り上げた。7月31日以来、約3カ月ぶりの高値。午後3時現在は、152円17~18銭と前日(午後5時、151円00~01銭)比1円17銭の大幅ドル高・円安。 午前は、国内輸入企業によるドル買い・円売りが入ったほか、米大統領選でトランプ前大統領が優勢との見方を背景とした米金利上昇などを受けて一本調子の上げとなり、151円80銭近辺まで浮上。 午後も米長期金利の上昇に沿ってじり高となり、152円20銭台まで上値を伸ばした。その後は買いが一服し、152円台前半でもみ合っている。 市場では「トランプ氏の優勢を意識した投機筋による先回りのドル買いが活発」(外為仲介業者)と指摘される。「行き過ぎた米利下げの織り込みが修正されたのだろう」(資産運用会社)との見方も出ていた。 ドル円は200日移動平均線が位置する151円37銭を上回った。次の上値めどについては、7月上旬の高値から9月中旬の安値までの下落幅の61.8%戻しにあたる「153円40銭台が射程に入る」(前出の資産運用会社)という。 ユーロは午後に入って対円で上昇、対ドルで小動き。午後3時現在、1ユーロ=164円45~46銭(前日午後5時、163円63~64銭)、対ドルでは1.0806~0806ドル(同1.0836~1.0836ドル)。