「ぐじゅぐじゅ」「ふにゃふにゃ」だけどやみつき!?伝説の“やわらかすぎる”うどんが四半世紀ぶりに復活【島根発】
箸の長さまで忠実に再現
平田屋の大ファンだった母からなつかしい味を教えてもらい、その味を多くの人に楽しんでほしいと“伝説のうどん”の再現に挑んだのが、想ひ出noふらた屋の店長である高橋涼奈さん(※高ははしごだか)だ。 出雲地方では「平田」が「ふらた」となまって発音されるのをそのまま店の名前にした。 味については、平田屋と同じようにやわらかいうどんを出している松江市美保関町の「そば吉」のレシピを教えてもらい参考にし、再現した。 さらに平田屋で使われていた箸が一般的な割り箸に比べて短かったと聞き、同じものを探して店で使うなど、伝説のうどんを限りなく忠実に再現することを目指した。
子どもは無料!ユニークな助け合い
しかし、どうしても再現できなかったのが値段だ。1杯750円と、当時の「平田屋」の2倍以上になってしまった。 それでも昔なつかしい味を多くの子どもたちにも知ってほしいと、高橋さんは「みらいチケット」の仕組みを取り入れた。 購入したチケットを店内のボードに貼りつけておき、来店した高校生以下の子どもがそのチケットを使って、無料で1杯食べることができる。 子どもたちが知らない誰かにうどんをごちそうしてもらう、ユニークな助け合いだ。 味覚を通じて街の記憶を未来につなぐ。 復活した“伝説のうどん”には、高橋さんのそんな思いも込められていた。 (TSKさんいん中央テレビ)
TSKさんいん中央テレビ