愛媛大で震災被災者の支援考えるフォーラム 福島から避難の沢上さん葛藤紹介
2011年の東日本大震災の被災者の体験談を通じて今後の支援の在り方を考えるフォーラム「学生が知りたい! 伝えたい! 震災・人災と交流・支援」が9日、松山市文京町の愛媛大であった。学生や市民ら約20人(オンライン参加含む)が被災者の心情や必要な支援について考えを深めた。 学生有志でつくる研究フォーラム実行委員会が学生祭の一環で開催。東京電力福島第1原発事故で福島県双葉町から出身地の松山市に避難したNPO法人「えひめ311」(同市)事務局長の沢上幸子さん(49)が講演した。 発生直後の避難所の様子や原発事故後、幼い子どもと愛媛に移るまでの葛藤などを紹介。避難先の愛媛でいわきナンバーの車に乗っていると、ガソリンの給油を断られたりコンビニで駐車しないよう注意されたりしたと紹介し「風評被害は人災」と指摘した。
愛媛新聞社