エバー航空、青森-台北定期便を再開 4年8カ月ぶり、週3往復 交流拡大、経済活性化に期待
台湾のエバー航空は29日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で運休していた青森-台北線の定期便を約4年8カ月ぶりに再開した。2025年3月29日までの冬季ダイヤで、火、木、土曜の週3往復運航する。関係者は定期便再開による交流人口の拡大、経済活性化に期待を寄せた。 青森空港に到着した初便の搭乗者数は177人で、全184席に対する搭乗率は96.2%、同空港から台北への出発便は176人で95.7%だった。 青森空港の国際線到着ロビーでは、県や県内10市町村の関係者、ゆるキャラなどが到着客を出迎え、記念品の県産リンゴやコメを一人一人に手渡した。 県産リンゴのPRのため台湾を訪れ、初便で帰国した宮下宗一郎知事はセレモニーで「3時間ほどで青森に到着し、直行便の素晴らしさを感じた。台湾からの観光客やビジネス、教育旅行などさまざまな目的で来県する皆さんをお迎えしたい」とあいさつした。 県誘客交流課によると、台湾からの観光客には八甲田の自然や温泉のほか、雪に触れられるアクティビティーなどが人気という。 台湾・桃園から社員旅行で訪れた連文國さん(64)は「青森に来るのは今年2回目。5日間の旅行で八甲田の紅葉やリンゴもぎを楽しみたい」と話していた。 青森-台北線は19年7月に就航し、20年2月の運休直前には週5往復していた。19年の搭乗者数は約2万3千人、20年は約1万人だった。青森県の国際線定期便は、大韓航空が今年1月に青森-ソウル(仁川)線を再開している。