多彩な分野で交流模索 篠﨑市長が台南訪問「可能性感じた」【宇部】
宇部市は、県が観光・物産、経済等に関する交流・協力の覚書を締結する台湾・台南市と独自の交流を始めている。篠﨑圭二市長は2月、山口宇部空港発着の国際チャーター便を利用し、県の訪問団と共に3泊4日の日程で同市を訪問。黄偉哲市長をはじめ、観光、芸術、経済など各方面の関係者と面会した。今後、具体的な交流に向け、庁内での調整を図っていく。 1月に川上中の視察と篠﨑市長の表敬訪問で来日した康晋源さんが校長を務める小・中一貫校の九份子(きゅうふんし)国民中小学校を訪問。教育交流を開始し、7月に同校の児童・生徒が訪れる方向で調整に入った。 台南市長とは、台南産の農産物の輸入について協議。手始めに台南産パイナップルの市内の学校給食での提供に向けた検討を行う。宇部産の「宇米(うまい)」については地元バイヤーと輸出に向けて協議している。 今年で30回目を迎えるUBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)のPRを兼ねて、同市美術館の館長とも面会。次回以降の台湾人作家の出展とともに、さまざまな形での協力を取り付けた。 期間中には台南市内中心部のデパートで、「宇部元気ブランド」商品の試食コーナーを設けるとともに、観光パンフレットを篠﨑市長自らが来店者に配り、宇部の魅力をアピール。「特にUBEビエンナーレに興味を持ってもらえた。食、文化などさまざまな分野で新たな交流の可能性を感じることができた」と手応えを語った。