書道甲子園、鳥取城北V2 空海の手記ベースに家族や友人らへの感謝表現 愛媛県勢3校は入賞逃す
第17回全国高校書道パフォーマンス選手権大会(書道パフォーマンス甲子園)の本戦が28日、愛媛県四国中央市中之庄町の伊予三島運動公園体育館であり、鳥取城北(鳥取)が2連覇を果たした。川之江、三島、新居浜西の県勢3校は入賞ならなかった。 鳥取城北は、空海が人名を記した直筆の手記で国宝の「灌頂歴名(かんじょうれきめい)」を下敷きに、選手それぞれが大切に思う家族や友人、恩師らの名前と感謝の言葉を用紙いっぱいに表現。「おはよう」「行ってきます」といった生徒らの日常会話や生活音、抑制をきかせたピアノの生演奏だけをBGMに作品を仕上げ「貴方のありがとう 誰に贈りますか」と会場に問いかけた。 部長の3年小林愛音さん(18)は「普段は気恥ずかしくてうまく言葉にできない言葉を得意な書道パフォーマンスで伝えたかった」と説明。昨年に続く戴冠に「今のメンバーだからこそできる最高の演技をやり切れた。まずは、部員と顧問の先生たちに『ありがとう、大好きだよ』と伝えたい」と笑顔で話した。
愛媛新聞社