台湾スターラックス航空、A350F貨物機を5機追加発注
エアバスは現地時間1月9日、台湾の新興航空会社スターラックス航空(星宇航空、SJX/JX)が次世代大型貨物機A350Fを5機追加発注したと発表した。既存発注分と合わせて10機に倍増した。 【画像】スターラックスが導入するA350F スターラックスは、A350Fを2024年2月21日に台湾の航空会社では初めて発注したと発表。2027年から受領する見通し。同社は機材がすべてエアバス機で、A350-900、A330-900、A321neoを3機種合わせて26機運航している。 A350Fは開発中の大型貨物機で、ペイロード(有償搭載量)は最大111トン、航続距離は8700キロメートル(4700海里)を計画し、全長70.8メートルは標準型のA350-900の66.8メートルと、長胴型のA350-1000の73.79メートルの間の長さとなる。経年機となった100トンクラスの大型貨物機ボーイング747-400Fを置き換える航空会社が多いが、スターラックスは初の貨物機導入になる。 エアバスによると、旧世代でペイロードが同程度の貨物機と比べ、燃料消費量とCO2(二酸化炭素)排出量を最大40%削減できるという。エンジンは英ロールス・ロイスのA350向け「Trent XWB(トレントXWB)」のうち、A350-1000と同じTrent XWB-97を搭載する。
Tadayuki YOSHIKAWA