流出した個人情報買った名簿業者を告発 NTT西事件で政府保護委、岡山県警が受理
NTT西日本の子会社から大量の顧客情報が流出した事件で、政府の個人情報保護委員会が、元派遣社員の男性(64)=有罪確定=から顧客情報を買い取っていた名簿業者と取締役を個人情報保護法違反の疑いで岡山県警に告発し、受理されたことが27日、関係者への取材で分かった。受理は13日付。委員会が名簿業者を告発するのは初という。 委員会が同法の規定に基づき、2023年7月に実施した調査に虚偽の報告をした疑いがある。 委員会は今年6月、同社を立ち入り検査し、16年~23年1月、元派遣社員から約650万人分の個人データを取得したことを確認。ところが調査では「22年4月~23年6月、第三者から個人データの提供を受けた件数」の設問に「0」と回答していた。 NTT西などによると、元派遣社員は企業や自治体など69団体の顧客情報928万人分を不正に持ち出し、複数の名簿業者に約2400万円で売却したとされる。