ペ・ドゥナに聞く、ハリウッドでの出演作にSFものが多い理由 作品選びは「直感的な感覚」
ペ・ドゥナが選ぶ、自身の代表作は?
ーーどういう作品に出演するかは脚本次第とのことですが、もう少し具体的に作品選びのポイントを教えてもらえますか? ペ・ドゥナ:一言で言うと、直感的な感覚です。 自分自身、人生の中で何か特別にキャリアプランがあるわけではないですし、誰の作品だから出るということもありません。脚本を読んで、本当に直感的に選んでいきます。特に韓国の作品は、脚本の最初のページで製作陣がどういう作品を作りたいかがわかるんです。あとは、続けて同じような作品に出演しないことを意識しています。 ーー具体的にどういうことでしょう? ペ・ドゥナ:例えば、今回のようなブロックバスター作品に出たら、次はアットホームな雰囲気の作品に出るということです。動きで表現するような役柄に挑んだら、次は内面から役作りをするような役に挑みますし、憂鬱な役を演じたら次は明るい役を演じます。SF作品も好きですが、余白があるような作品や役を好んで選んでいるような気がしますね。 ーー約25年のキャリアの中で国内外さまざまな作品に出演されていますが、自身にとっての代表作をひとつ選ぶとしたらどの作品ですか? ペ・ドゥナ:ひとつですか……? 2つでもいいですか?(笑) ーーもちろんです! ペ・ドゥナ:ひとつはやはりポン・ジュノ監督の長編デビュー作となった『吠える犬は噛まない』。そしてもうひとつは是枝裕和監督と初めてご一緒した『空気人形』です。この2本は、私を新たなステージに引き上げてくれた、私にとって大切な作品です。
宮川翔