中国、極超音速兵器の開発で米国とロシアに先行-米軍アナリスト
(ブルームバーグ): 音速の5倍の速さで飛行する極超音速兵器の開発、試験、配備で中国は米国やロシアをリードしていると、米国家航空宇宙情報センター(NASIC)の上級情報アナリストが指摘した。米国は遅れを取り戻そうと取り組んでいる。
米空軍傘下にあるNASICのジェフェリー・マコーミック氏は12日に下院軍事小委員会で、世界「トップの極超音速兵器」は、「集中的で的を絞った投資、開発、試験、配備を通じて通常兵器と核兵器の技術・能力開発を劇的に前進させることを目指す」中国の20年越しの取り組みの成果だと証言した。
同氏によれば、ロシアはウクライナで極超音速兵器を使用しているが、在庫総量と支援システムで中国に後れを取っている。
一方、米国は取り組みにもかかわらず極超音速兵器をまだ一つも実用化していない。米空軍と陸軍は2022年と23年に極超音速兵器の保有を目標に掲げた。両軍とも試験が難航した結果、空軍は別の兵器にシフトし、陸軍は2025会計年度(24年10月-25年9月)の試験計画の再活性化に動く一方、実戦配備のスケジュールを後退させている。
原題:China Leads the US, Russia in Hypersonics, Pentagon Analyst Says(抜粋)
(c)2024 Bloomberg L.P.
Anthony Capaccio