人気過熱「ポケモンカード」偽造品に注意を レアカードは数百万円で取引、AIも判別困難
いまや子どもから大人まで、幅広い世代に愛されている「ポケモンカードゲーム」。人気の裏で、希少価値の高いカードのニセモノが出回り、トラブルも相次いでいます。 【動画】ポケモンカードの中古市場が活況、窃盗事件や偽造品も 「1年くらい家族でやっている」「バトルが楽しい。技を使うところ」(家族連れの客) 「頭を使ったり難しい動きができて、そういうのがうまくいくと気持ちいい」(男性客) ゲームソフト「ポケットモンスター」の世界観を対戦型カードゲームにした、通称「ポケカ」。 毎年、世界大会が開かれるなど、子どもから大人まで幅広い年齢に親しまれています。
「中古市場」で取引が活発に
ランダムにカードが入ったパックは、数百円ほど。 希少価値の高い「レアカード」を狙い、大量に購入する人もいるなど、店によっては品薄になるほどの人気の過熱ぶりを見せています。 それにともなって活発になってきたのが「中古市場」です。 お目当てのカードを確実に手に入れられることから、値段が高くても需要があるといいます。 「リサイクルというか、売りに来た。今バブルでアタリ(高く売れるカード)があったらいいなと」(カードを売りに来た客)
プロでも難しい査定、AIを導入
名古屋市の中古カードを扱うお店にも、カードを売りに来る人が増えたといいます。 そこで3月から、AIによる「査定機」を導入しました。 数えきれないほどの種類のカード。それぞれの価格を決めるのはプロでも大変ですが、この機械はカードを通すだけで、名前や珍しさなどに基づいて買取価格がモニターに表示されます。 「スピードも1枚1枚調べるのではなく、自動的に算出されるので短縮された」(買取王国港店 トレカ商品部 土屋拓巳さん)
愛知県でカード窃盗事件、被害は400万円
最近ではカードそのものの価値が高騰し、稀少なカードを中心に、1枚で数百万円から数千万円で取引されるケースも出てきました。 こうした高額取引を背景に、カード自体をターゲットにした犯罪も増えています。 今年2月、愛知県弥富市のカードショップでは、2人組によるレアカードの窃盗事件が発生。 店の被害額は約400万円にのぼるといいます。