全米OPで好調のウォズニアッキが選手生活と母親業の両立を語る「子どもたちから離れることに罪悪感を抱かないようにしている」<SMASH>
現在開催中のテニス四大大会「全米オープン」の女子シングルスで2年連続8度目のベスト16入りを果たした元世界ランク1位のキャロライン・ウォズニアッキ(デンマーク/現71位)が、試合後のメディア対応で母親業とテニス選手の両立について語った。 【動画】ウォズニアッキVSポンシェの「全米オープン」3回戦ハイライト 2018年全豪オープンでの四大大会初優勝を含め、シングルスで30度ものツアー優勝を誇る34歳のウォズニアッキ。20年の全豪で一度引退したものの、昨夏の北米ハードコートシーズンで約3年半ぶりに現役復帰を果たす。 ノーシードで出場している今大会は日比野菜緒(150位)との1回戦、レナタ・サラスア(メキシコ/92位)との2回戦をいずれもストレートで勝利すると、現地31日の3回戦でも予選勝者のジェシカ・ポンシェ(フランス/143位)に6-3、6-2で快勝して4回戦進出を決めた。 現在は2児の母として日々子育てにも励んでいる。かけがえのない子どもたちの存在は自身のモチベーションの源になっているようで、母親業と選手生活の両立も苦ではないという。「子どもたちは毎日私と一緒にいてくれるので、本当に感謝しているわ。世界で最高で大好きな仕事よ」としつつ、「家族は私にとって最も大切なもの」と子どもたちや、自身を温かく支えてくれている夫への思いを語った。 一方で「同時に勝つことも大好き」だからこそ、「100%母親として子どもたちのそばにいるようにしながら、できる限り最高のテニス選手でいることのバランスを取ろうと努めること」に難しさを感じることがあるともコメント。子どもたちに十分な時間を割いてやれない現状には葛藤もある様子だ。その上でウォズニアッキは、子育てとのバランスを取るために心掛けていることをこう明かした。 「そのバランスを取るには、自分のための時間を取って、身体を回復させて、できるだけプレーして練習もできるようにし、子どもたちから数時間離れることにも罪悪感を抱かないようにする必要がある。時には母親としての(子どもたちのそばにいてやれない)罪悪感が出てくることもあると思うけど、それにもうまく対処しようとしているわ」 現在は「グランドスラム(四大大会)に全力を尽くしている」とウォズニアッキ。16年大会以来8年ぶりの全米ベスト8入りを懸け、4回戦では第22シードのベアトリス・ハダッドマイア(ブラジル/21位)と対戦する。家族の声援を背に、次戦も奮闘を期待したい。 文●中村光佑