遠藤航へ英メディアが“手のひら返し” 新境地開拓を称賛「より多くの出場機会を得られる」
遠藤はサウサンプトン戦でCB起用
イングランド1部リバプールの日本代表MF遠藤航は現地時間12月18日のリーグカップ(カラバオカップ)準々決勝サウサンプトン戦ではセンターバック(CB)として起用され、勝利に貢献した。日本代表キャプテンが見せた新境地を現地メディアは「今後より多くの出場機会を得られるパフォーマンスだっただろう」と絶賛した。 【実際の映像】決勝弾を演出、CB遠藤の起点プレー→エリオットの決勝ゴールシーン 今季の遠藤はユルゲン・クロップ前監督の下で不動のポジションを掴んでいた昨季の後半戦から一変し、アルネ・スロット監督体制では中盤のバックアッパーとしてベンチを温める時間が長くなっていた。 そうしたなか、負傷者続出の影響を受け、サウサンプトンとの一戦ではDFジャレル・クアンサーと並ぶCBの一角として起用された。すると、守備の要としてゴール前に鍵をかけただけでなく、ボール保持時には中盤まで上がってビルドアップに参加。前半32分にはMFハーヴェイ・エリオットのゴールの起点となるなど、“偽CB”とも呼ばれる役割を見事に遂行してみせた。 現地メディア「THIS IS ANFIELD」はこの試合の重要トピックとして「遠藤の役割」に着目。「左CBとしてクアンサーとペアを組んだが、彼の役割はそれだけではなかった」とその働きについてこう伝えている。 「彼は何度も中盤に現れ、エリアの端にいることもあった。エリオットが決めたゴールの一連の動きをスタートさせたのはコーディ・ガクポにパスを出した遠藤だった。その後も、中盤で攻撃をサポートしていた。遠藤はスロットのお気に入りではなかったが、大きな責任があり、戦術的な規律が求められる役割を担った。今後より多くの出場機会を得られるパフォーマンスだっただろう」 遠藤は出番の少なさからこれまでは冬の移籍市場での退団の可能性が再三報じられてきた。しかし、本職とは異なるポジションでの活躍という強烈なインパクトを残したことで、現地メディアも手のひらを返したように称賛を送っていた。
FOOTBALL ZONE編集部