裏金は「言われた通りにやっただけ」…丸川珠代と「夫婦で不記載」大塚拓前議員“無反省挨拶”の中身
言われた通りにやっただけ
大塚氏は言う。 〈パーティーの売り上げってのがあって、派閥からノルマがあって、超えた分は戻ってくると、こういうルールでずっとやってて、このお金の流れ自体、何の違法性もないんですね。ただ、この戻すところで派閥が帳簿に書かなきゃいけないと。で、これが罰則付きでルールがあったんだけど、これをやってなかったところが唯一の問題なわけです〉 自身の政治資金の処理については、以前から選挙管理委員会に相談していたと言い、 〈指導された通りにずっと処理してきてるんですね。で、選挙管理委員会が言うことが一回途中で変わったこともあって、自民党のコンプライアンス室にどうすりゃいいんだと言ったら、言われた通りにやってくれということでやっているわけです。それを今回、問題だと言われたわけです。党に相談して、やれって言われた通りにやって、問題ってどういうことだとこっちは思うわけです〉 要は選管や党から言われた通りにやった。自分は悪くないと開き直っているわけだ。 不記載が発覚した議員は政治資金収支報告書の訂正に追い込まれた。大塚候補も例外ではない。そして訂正を行った議員は、市民団体による刑事告発の対象になった。 大塚氏はこれを、「相手(=市民団体)の網にみんなでハマりに行くみたいな感じ」と表現し、 〈なんでこういうことになったのかなというのをおかしいと思って後から調べたら、わかったのは岸田総理をはじめ執行部で本件がグズグズすすり始めた頃から、これは安倍派のせいだということにして、安倍が集中砲火して他は関係ないんですと、処理しようということを意思決定していたということがわかってしまいまして…〉 当時の執行部の策略にハマったと言いたげなのである。
石破は微妙
大塚候補の話は、ここから9月の自民党総裁選に戻る。 大塚氏は、自分はもし小林鷹之氏が出馬すれば支持すると明言。そして返す刀で他の出馬有力と言われていた候補を、否定的に論じる。 現総理となった石破茂氏については、 〈やっぱりこの人、微妙、大丈夫かな、付き合っていいのかなみたいな感じもあったりした中で、本人もどんどんひねてっちゃった感じがして。10年前の石破さんだったら、これ総理じゃないのって感じがあったんですけれども、評論家みたいになっちゃった〉 〈それとよく言われるのは、(石破氏は)自分なりの政策の筋を通すんだけど、やっぱり面倒見ない。で、みんな面倒見られた気がしないので、結構離れていっている。自民党が一番苦しい時に自民党を離れていったじゃないかというのもあったりする〉 〈今の彼が海外有事の時に本当に腹決めて対応できるかって〉 ぼろくそな言いようだが、一方で、現在の大塚候補のHPを見ると、石破総理についてこう述べている。 〈10月1日、石破茂新内閣が発足しました。石破茂新総理とは、これまで様々な仕事をご一緒させていただきましたが、長年取り組んでこられた政治改革にかける思いは本物だと確信しています〉 わずか2カ月程度で随分と評価が変わるものである。