そのインプット、本当に必要ですか? 無駄なインプットを防ぐセルフチェック3つ
「インプットなくして、アウトプットはない。まずは情報や知識を得ることからはじめよう」と、やみくもにインプットをしてはみるものの結果が伴わない…という経験、ありませんか? どうすれば、せっかくインプットしたものを効果的に活かせるのでしょうか。そのはじめの一歩を、弁護士・間川清さんの著書『できる人だけが知っている「超」インプット術』(三笠書房)から紹介します。
インプットすることを目的にしてはいけない
間川さんの「超」インプット術とは「アウトプットまで見据えて、本当に必要な情報、有益な知識を見極め、それを効率的に、自分の血肉となるまでインプットするスキル」のこと。 しかし、インプットのスキルを磨く以前にまず大切となるのは、間違った無駄なインプットをしないこと。間川さんは「無駄なインプットは、貴重な時間を浪費するだけで、なんのメリットももたらさず、人生さえ狂わせかねない」ともつづっています。 この情報過多な現代において「無駄」を見つけるのは至難の業。全世界で1年間に生み出される情報量は、15世紀と比較すると約3億倍にものぼるのだそうです。 本書にはインプットを磨くスキルも詳細に解説されていますが、ここでは「無駄なインプット」をしないためのポイントを挙げてみます。
無駄なインプットかどうかを見極めるセルフチェック
間川さんが「無駄なインプットの代表例」としているのは、「べき」「惰性」「見栄」によるインプットです。 1. 「べき」でしているインプット たとえば「社会人だから新聞ぐらいは読むべきだ」「ビジネスパーソンならベストセラーのビジネス書ぐらいは読んでおくべきだ」という「べき」。 新聞は文字数でいうと新書2冊分ほどの分量に換算できるとか。 明確な理由を持って読むのであれば、必要なインプットであり、まったく問題はない。しかし、社会人なら読む「べき」という理由だけであれば、それは読むべき本当の理由を考えていない思考停止のインプットであり、無駄なインプットに他ならない。 (『できる人だけが知っている「超」インプット術』47ページ) 本当に新聞を読むことが必要なのか、他に手段はないかを考えることが大切です。もちろん、本や雑誌、ニュースも同様です。 2. 「惰性」でしているインプット 「惰性」の典型的な例が、朝と夜に見るニュース番組。 朝と夜にチェックする明確な理由があれば、むしろやったほうがいいインプットとなります。しかし、ニュースを朝と夜にチェックしなければいけない理由をよく考えることが大切です。 昼ではダメか、夜ではダメか、通勤途中にスマホでチェックするのでもいいのではないか…などと、その理由を振り返ってみてください。省けるなら、貴重な時間を別のことにあてたほうが有意義です。 3. 「見栄」でしているインプット たとえば、英字新聞や文芸書、哲学書…。 明確なインプットの理由もなく、なんとなく読んでいると周りの人からカッコいいと思われるとか、頭がいいと思われる、友達に自慢できるなどという動機でするインプットは、まったくの無駄である。 (『できる人だけが知っている「超」インプット術』47ページ) インプットする明確な理由や目的があったとしても、「ほかに簡単で効率的でコストがかからない方法はないか」を考えてみることを間川さんはすすめています。 「インプットをしているうちに、目的と手段が逆転してしまい、インプットすること自体が目的になっている人がいる。インプット自体には何も価値がない」と間川さん。 2024年を迎え、心新たに「読書を習慣にしよう」「新聞を読もう」「通勤時間で英語を勉強しよう」と目標を立てた人も多いかもしれません。しかし、同時にもう1歩先の「なぜ」を考えてみることを忘れずに。 本当にインプットしたいことが選別できたら、本書で紹介されている「インプットのスキル」をぜひ読み進めてみてください。 >>Kindle unlimited、99円で2カ月読み放題キャンペーン中! Source: 三笠書房
ライフハッカー・ジャパン編集部