準硬式の球春到来を告げる関東大会!連覇狙う帝京大、名門・中央大が軸 シード校に喰ってかかる4校も注目<田中裕毅の”準硬ドットコム”第8回>
NPBのキャンプは終盤に突入し、オープン戦が始まった。海の向こう、メジャーリーグでもキャンプがスタート。高校野球も、3月2日からいよいよ練習試合が解禁。長かったオフシーズンが終わりを迎え、本格的な野球シーズンが刻一刻と迫ってきた。 【動画】プロ志望の147キロ右腕も登場!大学準硬式、最高峰の大会がアツすぎた! それは硬式と軟式の中間に位置するハイブリッドベースボール・準硬式も同じ。春の訪れを感じさせる第66回関東地区大学準硬式野球選手権大会の組み合わせが決まった。
全国大会への最短ルート、強豪との真剣勝負となる関東大会
関東連盟に所属するチームが対象となる今大会。3月11日から24日にかけて開催。2024年は68チームが出場して、関東NO.1の称号をかけた戦いを繰り広げる。 この大会、関東王者の称号をかけた戦いだけではない。優勝校は、8月に開催される全日本大学準硬式野球選手権大会(以下、全日大会)への出場が決定。準優勝に輝けば、全日大会への出場を目指す予選会に出場できる。 本来であれば、リーグ戦で優勝ないし準優勝をおさめなければ参加できない予選会。もっといえば、その予選会を勝ち抜かなければ全日大会への出場ができない。限られたチームしか予選や全日大会に出場できないところ、関東大会で決勝戦まで勝ち上がれば、リーグ戦の成績は関係なくなる。全国を見据えるチームにとっては、この大会にかける思いは強い。 一方で、自分たちの現在地を確認できる大会という一面も持ち合わせる。 所属チームが多い東都大学準硬式野球連盟では、5部まで編成されている。リーグ戦は同じ連盟とはいえ、全チームとは対戦しない。1部なら1部同士で戦うが、5部チームが1部チームと対戦することはない。 しかし、関東大会は関係ない。所属に関係なく出場チームがトーナメントで一斉に対戦する。同じリーグでも対戦出来ないチーム同士が戦うこともあり、2部以下に所属するようなチームは、全国を狙うチームと真剣勝負できるチャンスなのだ。 どのチームにとっても大事な大会となる関東大会。先日、抽選会が開かれ、各チームの初戦が決まった。そんな大会の行方を見ていきたい。