英国チャールズ国王の”個人財産”は推定おいくら? レア切手の収集癖も。
英国で最も裕福な人物の1人と言える、チャールズ国王。とにかくリッチそうなことはわかるが、一体どんな財産を、どのくらい持っているのだろうか。英国国王という特殊な地位ゆえ、私的な財産と公的な財産とを切り離すことは難しいようだが、今回は、国王が“個人的に持つ財産”にフォーカス! その内訳を探ってみよう。 ※日本円の金額は、当時の額を、2024年4月現在のレートに換算したものです。 【写真】チャールズ国王がパパの表情を見せたレアなスナップ集
ずばり、チャールズ国王の推定個人資産額はおいくら?
君主の個人財産は、国民の目からはほとんど隠されているため、持っている財産の完全な価値を知ることは不可能であるのが前提だ。 そんな中、ガーディアン紙の算定によると、チャールズ国王の個人資産は合計で18億1,500万ポンド(約3,486億円)と推定している。王室は、メンバーの私的財産についてはコメントしない方針をとっており、「他の個人と同様に非公開にしておくべき」と主張している。
【1】投資による資産運用
ここからは、国王の私的財産の内訳を見ていこう。 ロイヤルメンバーの財産のうち、最も秘密にされているといっても過言ではないのが、株式や投資に関する事柄。その価値を評価することは難しいものの、ガーディアン紙の推定では、国王の投資額は1億4,200万ポンド(約269億円)とされている。 テレグラフ紙の報道によれば、エリザベス女王は生前5億ドル(約730億円)もの個人投資をしており、「ほとんどがイギリスの優良株」だったそう。女王の資産の大部分はそのままチャールズ国王に渡ったものと考えられている。 ちなみに、何十年もの間、王室の投資はダミー会社によって隠蔽されてきたが、この会社は、女王の私財を世間の監視から守るために設立されたと言われている。
【2】不動産(バルモラル、サンドリンガム)
バッキンガム宮殿、ウィンザー城、ケンジントン宮殿などは、厳密に言えば国王のものではなく、王室が所有し、君主とその継承者と国民のために“信託”されており、売却などはできないものだ。 一方、スコットランドのバルモラルとノーフォークのサンドリンガムについては、エリザベス女王から相続し、チャールズ国王が個人的に所有している。 1つ目のバルモラルは、バルモラル城(写真)を含む21,725ヘクタールの土地で構成されており、林業、農業、ライチョウ狩り、鹿狩り、再生可能エネルギー発電などの可能性を考慮し、専門家によるとその価値は8,000万ポンド(約154億円)と評価された。