【師走】柳川で「こたつ舟」登場 「事件事故を減らせ」 “熱男”が一日署長 「現在の保険証を残して」医療従事者は抗議 福岡
FBS福岡放送
12月がスタートし、2024年も残すところ1か月となりました。2日から変更された制度をめぐり、抗議の声を上げる人もいます。
赤々と燃える炭が入った火鉢が、船内に運び込まれていきます。福岡県柳川市では1日、冬の風物詩である「こたつ舟」の今シーズンの運航が始まりました。2日は、台湾から訪れた人たちが、どんこ舟の上で川べりの景色を楽しむ様子が見られました。 ■台湾から訪れた人 「(台湾にこたつは)ありません。初めての体験です。」 2日は朝から気温が上がり、最高気温は糸島市前原で20℃を超えるなど、県内広い範囲で11月上旬から中旬並みの暖かさとなりました。
こうしたなか、福岡県行橋市ではあの人が心を熱くしました。 ■元ソフトバンク・松田宣浩さん 「熱男ー!」 ■警察官たち 「熱男!」 元プロ野球・福岡ソフトバンクホークス、松田宣浩さんの「熱男」のかけ声とともに、パトロール隊が出動しました。犯罪や事故が多くなる12月、「熱い力を借りて1件でも事件事故を減らしたい」と行橋警察署の一日署長に任命されました。 ■松田さん 「福岡・行橋市、熱男のパワーでいい町になってもらいたいなと思っていますので、きょうはしっかり頑張りたいなと思います。熱男!」 その後、市内のショッピングセンターに移動し、増加するSNSを使った犯罪への対策として、SNSの設定変更の方法を説明したほか、ビラを配るなどして注意を呼びかけました。 ■松田さん 「困ったことがあれば、一人で解決するのではなくて警察の皆さんに相談してください。熱男ー!」
一方、抗議の声を上げた人たちもいました。 ■元木寛人アナウンサー 「福岡市博多区の千代診療所前です。医療従事者たちが、現在の保険証を残してくださいと訴えています。」 声を上げたのは、医療関係者の団体が加盟する「『保険証をのこして』ネットワークふくおか」のメンバーです。 2日から健康保険証の新規発行が終わり、マイナンバーカードを使う『マイナ保険証』に一本化されることに伴い、現役の医師などが、従来の保険証を残すべきだと訴えました。 ■千鳥橋病院・山本一視院長 「一人一人に国・行政が保険証を届けて『心配なく病院にかかっていいですよ』というのが、この国の保険制度、医療制度の根幹です。行政が国民の健康を保障するという義務を放棄していると言わざるを得ません。」 マイナンバーカードを持っていない人や、マイナ保険証としての登録をしていない人には、これまでの保険証の有効期限が切れる前に順次「資格確認書」が届くため、医療機関を受診する際などはそれを持参する必要があります。 ただ、マイナ保険証は5年ごとに更新手続きが必要なため、高齢者や障害がある人などが無保険になる恐れがあるなどと抗議の声を上げています。 ■「保険証をのこして」ネットワークふくおか・七里正昭 事務局長 「マイナ保険証の更新が5年ごと、マイナカードの更新が10年ごと、別に進んでいきます。自動車運転免許証のように、更新の通知がきちんと来るかどうかも定まっていません。更新忘れで無保険になる恐れが全員にあります。一部の方が困るという問題ではない、みんなの問題です。」 団体は、電子化に反対しているのではなく、従来の保険証との併存を主張しています。