厚さ2センチの特注鉄板で焼くテンダーロインステーキ 人々の胃袋と心を満たした46年 那覇市の老舗ステーキ店が閉店
3月、創業46年という長い歴史に幕を下ろしたステーキ店、那覇市久茂地の「ステーキハウスマウイ」。地元客・観光客にも愛され、創業当時から変わらない味を提供してきました。笑顔であふれた最後の営業日の様子を取材しました。 【写真を見る】厚さ2センチの特注鉄板で焼くテンダーロインステーキ 人々の胃袋と心を満たした46年 那覇市の老舗ステーキ店が閉店 食欲をそそる鉄板焼ステーキ。 アクロバティックなパフォーマンスに観光客は大盛り上がり。 店の歴史を良く知る営業部長・長嶺浩二さん 「(創業当初)オーナーがアメリカのパフォーマンス付きの鉄板焼きを導入したらお客様に喜ばれるんじゃないかと」 先月31日、建物の老朽化に伴い創業46年の歴史に幕を閉じることになった「ステーキハウスマウイ」。 店の歴史を良く知る営業部長・長嶺浩二さん 「おじいちゃんの世代からステーキを好んでサムズに来店していたお客様が、その息子さん娘さんのお子様が一緒に来店される。3世代でご利用いただいております」 厚さ2センチ余りの特注の鉄板で焼くのは、看板メニュー、上質のテンダーロインステーキ。 韓国からの観光客 「一番おいしい!」 韓国からの観光客 「派手で面白くて不思議な体験で楽しかったですよ」 そして、ほぼ満席となった最終日。 地元客 「臨場感があってコミュニケーションとりながら色々笑いをとってくれて、子どもも喜んで。県民もやっぱり経験したら来たくなるなって思いました」 元従業員 「閉まると聞いて、当時働いていたメンバーがみんな来てるんですよコックさんも支配人も。だからめちゃくちゃテンション上がってます」 元従業員 「(子どもの)素質を感じます」 人々の胃袋と心を満たしてきた46年。鉄板の火は消えても、その味が忘れられることはありません。 <カメラマンのMEMO> アメリカ文化が今や沖縄文化になった「ステーキ」ですが、ステーキハウスマウイでは直火を通すアメリカ流の「網焼き」ではなく、「鉄板焼き」を導入したり、調味料を投げて踊ったりするパフォーマンスも、早くから取り入れていたそうです。 沖縄のステーキ文化を盛り上げた名店の46年間を支えた皆さん、本当にお疲れ様でした。
琉球放送