鉄のまち釜石市で中学生が鉄づくりを体験 岩手・釜石市
TVIテレビ岩手
岩手県釜石市で中学生が鉄づくりの体験を行い鉄のまち、釜石の歴史について理解を深めました。 鉄づくりの体験を行ったのは、釜石中学校の1年生90人です。釜石市は鉄のまち、釜石の歴史を知り、先人たちの培ったモノづくりの大切さを学んでもらおうと、2年前から市内全ての中学校で鉄づくりの体験を行っています。 生徒たちが挑戦するのは日本古来の「たたら製鉄」と呼ばれる製鉄法。 作業は1日から行われ、初日は6つの炉を作りました。 2日は木炭で炉を加熱し、鉄鉱石、石灰、木炭を10回に分けて投入する作業が行われ、生徒たちは木炭を割る作業や投入する素材の分量を間違えないよう慎重に作業を進めました。 炉に熱を加えていくと、やがて「ノロ」と呼ばれる不純物が溶け出します。「ノロ出し」という抽出作業です。 ノロ出し「おー」 市の職員 「いきますよ。こうなります。叩くと伸びる鉄と違って粉々に砕け散る、これが不純物ノロと言います。覚えといてください」 そして、さらに炉を加熱し、6基作った炉をすべて解体すると、底から「ケラ」と呼ばれる鉄の塊が現れ、生徒たちは初めての鉄づくりを成功させました。 男子生徒 「昔の人はすごい大変なことをして作っていたんだなとわかりました」 女子生徒 「釜石の鉄の文化の大切さ、大変さに気づくことができたのでとてもいい経験になりました」 今年度の鉄づくり体験は、9月末までに釜石市内すべての中学校で行われる予定です。