“爆破！筋肉！肉弾戦！”で男の血をたぎらせる「エクスペンダブルズ ニューブラッド」公開前にシリーズの魅力を振り返る
“爆破！筋肉！肉弾戦！”の三拍子が揃った名作アクション「エクスペンダブルズ」シリーズの最新作「エクスペンダブルズ ニューブラッド」が、2024年1月5日(金)に公開。いよいよ4作目となる同作にも、今年で77歳になるシルベスター・スタローンなど各国のアクションスターが登場する。最新作の公開を前に、最強無敵の傭兵軍団＜エクスペンダブルズ＞のこれまでを振り返っていく。 【写真】ジェイソン・ステイサム“リー”の渋すぎるアクションが光る ■“消耗品”を名乗るエリート傭兵集団「エクスペンダブルズ」 2010年に公開された第1作目は「南米ヴィレーナの軍事独裁政権を破壊する」という任務に従事した「エクスペンダブルズ」チーム。自らを“消耗品”と名乗るクレイジーなチームを率いるバーニー・ロス(シルベスター・スタローン)は、クセの強い仲間たちを率いて強敵を打破する。 そして2作目で大量のプルトニウムを隠した場所の機密データ奪還任務、3作目ではかつてチームの一員だった仇敵と世界を股にかける激闘を果たした「エクスペンダブルズ」チーム。隊員たちを固く結びつける友情やすれ違い、ラブロマンスなど人気要素全部盛りの同シリーズだが、なによりも一番の魅力はレジェンド級アクションスターたちが見せる迫力満点のアクションだろう。 ジェイソン・ステイサム、ジェット・リー、ブルース・ウィリス、ジャン＝クロード・ヴァン・ダム、アーノルド・シュワルツェネッガー、ドルフ・ラングレン、チャック・ノリス、ウェズリー・スナイプスといった洋の東西を問わず集められた名だたるアクションスターたち。彼らが血と汗を飛ばしながら筋肉を震わせる肉弾戦は、それだけで言葉を必要としない珠玉のエンターテインメントになる。またハリソン・フォード、メル・ギブソン、アントニオ・バンデラスといった世界に名だたる俳優たちも登場。誰もが知るオールスターそろい踏み、お祭りレベルの豪華キャストも見どころの1つだ。 立ちふさがる大勢の敵を鍛え抜かれた腕力や俊敏な近接格闘術で圧倒し、強力な敵を相手にした際は周囲の環境をも利用して打ち破っていく。“ザ・アクション映画”ともいうべき、1本に10本分のアクション映画を詰め込んだような“濃すぎる”作品となっているのだ。 そしてもちろん、ド派手な銃撃・爆破シーンの爽快感も外せない要素。カーチェイスのさなかに窓や車体を穴だらけにし、はたまた戦車まで連れた敵部隊を爆弾であっという間に壊滅させ、ときには敵ヘリコプターに大型バイクを突っ込ませて撃破する。 それでいてスマートなマーシャルアーツや投げナイフでの室内戦闘もこなす。どこの誰を抜いた戦闘シーンでもジューシーなステーキのごとき満足感を得られる。ただただ躍動する筋肉と硝煙に圧倒される同シリーズの特徴を、公式ページではノンストップアクションならぬ“脳ストップ”アクションと銘打っている。言いえて妙のネーミングだ。 第4弾となる「エクスペンダブルズ ニューブラッド」では、核兵器を奪還して第三次世界大戦を阻止するというミッションが下った「エクスペンダブルズ」チーム。果たして今度はどんな大暴れを見せるのだろうか。 ■バーニー・ロスを“偲ぶ”シーンも…第4弾「ニューブラッド」 「ロッキー」「ランボー」など、いずれも長寿ヒットシリーズの看板であるシルベスター・スタローン。「エクスペンダブルズ」の初代は彼が監督と主演を務め、デヴィッド・キャラハムとともに脚本を手掛けている。 スタローンが監督というと知らない人は驚くかもしれないが、「ロッキー」の脚本を書いたのもスタローン自身。いまや押しも押されもせぬ大ヒット映画を考案し、自身で演じたスタローンが作り上げた新たなる伝説が「エクスペンダブルズ」シリーズなのだ。 その最新作を監督するのは、「ニード・フォー・スピード」「ネイビー・シールズ」を手掛けたスコット・ウォー。2作ともスピード感あふれる緊迫のアクションで高い評価を得ている。「エクスペンダブルズ」シリーズに相応しい絵作りに期待できる。 2023年に77歳、日本で言う“喜寿”を迎えたスタローン。だが自らを“消耗品”と位置づけるエリート傭兵団“エクスペンダブルズ”の長・バーニー・ロスを演じるにあたっては、年齢を感じさせない鉄壁ボディで“無敵部隊の長”であり続けられることをアピールした。 2010年に公開された第1作目時点から還暦を超えていたわけなので、第4作目「エクスペンダブルズ ニューブラッド」でもなお大暴れしてほしい…と言いたいところだが、本予告では「俺たちのリーダーを偲んで」というメッセージのカットもあるなど衝撃的な展開が予想される。 今回のタイトルにある「ニューブラッド」とは、直訳すると「新たな血」。つまり代謝や新生を意味しているとも取れる。そこで目が行くのはシリーズ1作目から登場し、スタローン演じるバーニー・ロスの相棒として活躍してきたリー・クリスマス(ジェイソン・ステイサム)。バーニーが“心底信頼を寄せる懐刀”であり、頼れるタフガイとしてチームメイト全員が認めている存在だ。 ステイサム自身、1作目が発表されて以降は「ワイルド・スピード」シリーズや「MEG」といった大ヒット作品の立役者として、いまやアクション俳優界のトップランナーとなった。「ニューブラッド」のPVでは彼が実質的な主役として消耗品軍団を率いる姿も垣間見えるため、本作は“スタローンからステイサムへの「継承の物語」にもなっているのでは”と深読みしてしまう。 筋肉・銃撃・爆破…男の血をたぎらせるあらゆる要素がてんこ盛りの「エクスペンダブルズ ニューブラッド」。シリーズ最新作でも、ドデカいかたまり肉にも負けない“腹いっぱい感”に期待してよさそうだ。
