55歳での初マイカーは500万円のイタリア車、「狂ったように乗ってます」ドハマりした夫婦の車ライフ
ディーラーから「こっち乗ってみます?」 運命のひと言
クルマに一切興味のなかった夫婦が「これだ!」。即決購入から、人生の楽しみが広まった。55歳で手に入れた個性派の輸入車が、人生初のマイカーだ。週末のドライブが、57歳同い年夫婦の愛車生活を輝かせている。 【写真】「狂ったように乗ってます」「沼にハマってますね」 人々を魅力する輸入車が集結した圧巻の光景 東京・江東区の「A PIT オートバックス東雲」で20日に開催された定例の早朝カーミーティング。アバルト特集が組まれ、夫婦は愛車の595コンペティツィオーネで駆け付けた。 真っ黄色の目立つボディーカラー。給油口には遊び心あふれるオイルのデカール、イタリア国旗の小じゃれた小物、トランクを開けると、これまで参加したアバルトのイベントの記念シールが貼られている。ファッション感覚でも楽しめる、アバルトならではの独自カスタマイズが印象的だ。 「実は、車は荷物を積めれば何でもいいと思っていたんです。会社の社有車で事足りるので、本当に興味がありませんでした」 夫はそれまでの“マイカーなし生活”をこう明かす。 50代を迎え、「近所をちょっと走りたいね」。夫婦で小さいなサイズのクルマに関心が向くようになった。最初はフィアットに目を付け、試乗やレンタカーでトライ。ちょっとしっくりこなかったが、ディーラーから「こっち乗ってみます?」と勧められたのが、アバルトだった。運命が動き出した瞬間だった。 試乗して一発で気に入った。2年前に新車で購入。55歳で初めて手にしたマイカーだった。 そこから「狂ったように乗ってます」(夫)、「沼にハマってますね」(妻)。オーナーズクラブやフェイスブックのオーナー会に入り、アバルトのカーイベントに足繁く通うように。出かける回数がどんどん増え、すっかり魅力されている。 「クルマには全然詳しくなかったのですが、アバルトは皆さんカスタムされていて、あれいいな、これもこういうふうに付けてるんだと、交流を通して学ばせていただいています。神戸に住んでいる仲間もできて、世界が広まりました」。妻は充実した笑顔を浮かべる。 新車での購入価格は約500万円。「会社の人たちからは、『よくその値段で買ったね、バカじゃないの?』なんて言われますが、こうして夫婦で楽しんでいるので、お金じゃありません」。そう、人生を豊かにしてくれる愛車はプライスレスなのだ。 「毎週末が本当に楽しみなんですよ!」。これからも、アバルトと共にとびきりの思い出を作っていく。 この日の東雲カーミーティングは、アバルトとフィアットのオーナーが参加。76台が集まり、こだわりのカスタムや、ツヤ消し・ツートンなどオリジナルなカラーリングを施した自慢の愛車を思い思いに披露していた。
ENCOUNT編集部/クロスメディアチーム