”名将”といえば…?いきなりリーグ優勝に導いた指揮官(5)FA流出の激動シーズンも
プロスポーツにおいて、チームの指揮を執る監督には大きな責任が伴う。昨季2度目の監督就任となった阪神・岡田彰布監督は、復帰初年度から18年ぶりのセ・リーグ制覇、38年ぶり日本一に導く手腕を発揮。今季から指揮を執る巨人・阿部慎之助新監督らにも注目が集まる。ここでは、就任1年目からリーグ優勝に導いた指揮官を紹介する。
渡辺久信
出身:群馬県 投打:右投右打 身長/体重:185cm/76kg 生年月日:1965年8月2日 ドラフト:1983年ドラフト1位 西武のエースとして活躍した渡辺久信も、就任1年目でリーグ制覇を経験した一人である。 前橋工業時代から大きな注目を集め、1年生から甲子園のマウンドに上がった渡辺。外れ1位ながらドラフト1位で西武に入団すると、2年目に8勝・11セーブを記録。3年目はさらなる飛躍を見せ、16勝で最多勝を獲得した。 ノーヒットノーランの偉業も達成した一方、1997年に戦力外通告を受け退団。その後はヤクルト、さらには台湾球界でもプレーした。 2007年オフに和田一浩、アレックス・カブレラがチームを去る中、2008年に監督へ就任。難しい戦いが予想された一方、片岡易之(現:保幸)や栗山巧といった数多くの選手がブレイクを果たし、同年のパ・リーグを制した。 さらに、プロ野球史上8人目の「就任1年目で日本シリーズ制覇」も成し遂げ、激動の1年を最高の形で終えた。
ベースボールチャンネル編集部