「1灯だけで照らすのは光が強すぎ」北欧ブランドの注目デザイナーが教える賢い照明術
サークルを描くように置く
「食卓にペンダントランプ、ソファの横にフロアランプ、棚にテーブルランプ、というように数か所に照明を設置するときは、部屋のなかに円を描くように置くことを心掛けてください。そうするとまんべんなく光の輪ができて、部屋を上手に照らすことができます。大きなシャンデリアやシーリングランプを使用する際には、光はなるべくソフトにするようにして、1つの照明が明るすぎるないように調整することが大切です」
フロアランプは椅子やソファの近くに設置
「ソファや1人掛けのアームチェアなどでくつろぐときには、ぜひフロアランプを傍らに置いてください。もしもこれから購入するなら、角度が変えられるものを選んで。ソファや椅子の位置によって光を調整できるので、読書に最適です。フロアランプはベッドサイドに置くのもおすすめですよ」
ダイニングにはペンダントランプを
「シーリングランプは1灯で部屋全体を照らすことができるとても便利な照明ですが、光がとても強いことが多いです。食卓の上にはシーリングランプではなく、ぜひペンダントランプを吊るしてみてください。その際には、なるべくテーブルに近く、柔らかな光を心掛けて。そうすると、食卓に集まった人々も料理も、優しく照らしてくれます。 シーリングランプはスポットで照らせるのが良い点なので、バスルームで使用すると効果的に使用できますよ」
コペンハーゲンの自宅やスタジオでは、自身の作品のプロトタイプやお気に入りの照明を使用しながら、常に使用方法を模索しているというエンリコ。リーファをはじめとするデンマークの照明はもちろん、日本の照明もお気に入りで、イサムノグチの「アカリ」はいくつももっているのだそう。 1つ変えるだけで、インテリアの雰囲気をがらりと変える力をもつ照明。冬も夜も長いデンマークの人々が培ってきた照明の知恵をインテリアに取り入れてみてはいかがでしょうか。