2020年にはハラミちゃんも出演 17LIVEのリアル音楽イベント『MUSIC WAVE -Final-』レポート
17LIVEが主催する音楽イベント『MUSIC WAVE -Final-』が、2024年7月23日に渋谷duo MUSIC EXCHANGE(以下、duo)にて開催され、ライバーのRumiが大トリを飾った。 【写真】イベントで1位に輝いたRumiやトップバッターを務めた鈴木りゅうじ 『MUSIC WAVE』は、2020年に『17 Music Wave』として初開催となり、昨年は『MUSIC WAVE~Summer Fes~』のタイトルで同会場のduoで行われた。前身イベントは『17 Music Festival』として6回にわたって開催されてきており、2020年の開催では現在はピアニストとして活躍しているハラミちゃんが「harami_piano」として出演していた。今回のイベントは『MUSIC WAVE -Final-』のタイトルが示す通り、事実上ラストの開催となる。なお、イベントのMCは今年もKUREI(キマグレン)が担当した。 今回も17LIVE内の事前イベントを勝ち抜いた総勢10組がステージを披露し、1位に輝いたRumiがイベントのトリを務めた。バラード「幻」をしっとりと歌唱した後、明るい恋愛観を歌った「my Love story」、リスナーへの感謝を込めた「How's it going」を続けて歌唱。Rumiは過去『MUSIC WAVE』に出演した際は1曲のみを披露するような順位だった。「次出るときは1位で」という思いを見事ファイナルで叶えることができたのだ。Rumiは涙ながらに会場に集まったリスナーへ感謝の思いを伝える。拙い言葉では気持ちの全てを伝えることができないと、歌い出した最後の曲は「Full Yell」。〈君が居てくれた/あの日から今日まで/歌い続けて来れたの/そしてこの先も/ありがとう ありがとう〉とリスナーへの感謝と絆を歌った新曲だ。 17LIVEの音楽イベントでは恒例となっているアンコール争奪戦の歌唱は「唯愛_yuna」が勝ち取った。イベント本編では自身が歌うきっかけとなったGirls Dead Monster(LiSA) の「一番の宝物 ~Yui final ver.~」を伸びやかな歌声で会場に響かせていたが、アンコールではオリジナル曲「きみとふたりで」を披露。どんなことがあっても2人で分かち合って進んでいきたいという思いが溢れた力強いラブソングだ。 イベントのトップバッターには、『MUSIC WAVE』だけでなく、17LIVEの音楽イベント全体を牽引している鈴木りゅうじが自ら志願。バックバンドとのツインドラムのパフォーマンスをして会場を驚かせつつ、鈴木はこれまでのイベントの変遷や自身の活動を話し始める。Rumiや今回のイベントには出演していないがALLIEといった音楽ライバーと積極的に交流を図ったり、コラボをしてきた鈴木は、新たなライバーを発掘する企画「ネクストスターライバー発掘プロジェクト」に参加したりと17LIVEとしても重要なポジションにいる。 それでも行き止まりや超えられない壁にぶち当たる時もあるという鈴木が2025年を見据え、遠くに届くようにと願いを込めて歌ったのが「I'll be there」だ。リアルな思いをリリックに吐露した、さらなる旅の始まりを示す1曲でもある。 ほかにもMCのKUREIとともにヒューマンビートボックスでセッションを披露したラッパーの「Vecken」、浴衣で椎名林檎「丸の内サディスティック」を歌唱した2児の母である「かなやん」、Ms.OOJA「We are Stars」を熱唱した自称“お笑い枠”の「ごとく」、熱狂的なファンを引き連れて緑黄色社会「花になって」を含む3曲を歌った「mike」、音楽療法として会場に癒しを与えたフルート奏者「大野綾音」、貫禄のパフォーマンスを見せたメジャーデビュー経験者の「北沢綾香」、配信開始5ヶ月でステージに立ったヴァイオリン奏者の「さくらviolin」の合計10組がステージに立った。 『MUSIC WAVE』はここで歴史に幕を閉じることとなるが、MCのKUREIが何度も口にしていたのが「また名前を変えて復活したら」ということ。Rumiからはいつもの天然発言で「ファイナホー」といった次のタイトル案が上がっていたが……また来年、こうして未来を担う音楽ライバーの思いが詰まったイベントが開催されることを祈っている。
渡辺彰浩