『ハンガーゲーム』のドナルド・サザーランドが死去 息子のキーファー・サザーランドが発表
現地時間6月20日(木)映画『ハンガーゲーム』シリーズやドラマ「フレイザー家の秘密」に出演していたドナルド・サザーランドが亡くなった。88歳だった。雑誌『ピープル』によると長い間闘病生活を送っていたという。家族による葬儀がこれから行われるという。 【写真】同じ年齢のときの写真で比較!そっくりセレブ父子55組
息子のキーファー・サザーランドはXで訃報を知らせた。幼い自分と父の写真を添え「父のドナルド・サザーランドが亡くなったことを暗い気持ちでお知らせします。個人的には彼は映画史で最も重要な俳優の1人でした」と敬意を込めて投稿している。ドナルドはその個性的で迫力あるルックスと凄みのある声を生かし、生涯で多くの悪役を演じてきた。キーファーは「父は良い役でも悪い役でも醜い役でも、決して臆することはなかった。彼は自分のすることを愛し、愛することをやってきた。これ以上は望めない」。
1967年に出演した『特攻大作戦』で注目を集めて以来、長年ハリウッドで活躍してきたドナルド。1995年にテレビ映画『ロシア52人虐殺犯/チカチーロ』でエミー賞を受賞しているが、意外なことにアカデミー賞にはノミネートされたことがない。無冠の名優ともいえるドナルドにアカデミーは2017年、名誉アカデミー賞を授与した。そのときのスピーチでドナルドは「この賞は私にとって、私の家族にとって非常に重要だ」とコメント。「ドアが開いて素晴らしく新鮮で涼しい空気が入ってきたような感じだ。これまで演じてきたすべてのキャラクターにありがとうと言いたい。彼らの人生で私の人生を満たしてくれた人たちに感謝したい。私がここにいるのは多くの人たちのおかげだ。そう感謝できるのを嬉しく思う」と語っていた。
ドナルドは2011年、息子のキーファーより4年遅れてハリウッドのウォーク・オブ・フェイムに星を獲得した。自分の星が息子の隣にあることを喜んでいたという。安らかな眠りを祈りたい。