日本点字図書館「声の図書」の作られ方 ~内田雄基アナウンサー 取材レポート
ニッポン放送では、目の不自由な方たちが安心して街を歩けるように「音の出る信号機」を設置するためのチャリティキャンペーン『第49回 ラジオ・チャリティ・ミュージックソン』を、11月1日(水)から来年1月31日(水)までの3か月間展開している。このキャンペーンの中心となるのが、12月24日(日)の正午から25日(月)の正午まで生放送される24時間特別番組。 この特別番組で、初めてのアシスタントを務めるにあたり、事前取材を行ってきた入社4年目のニッポン放送内田雄基アナウンサー。その内田アナ自ら、「日本点字図書館」の取材レポートをまとめた。 ::::::
日本点字図書館は、東京・高田馬場にある日本最大の点字図書館です。点字図書、録音図書などを製作し、無料で全国の目の不自由な方へ郵送などによって貸出をしています。また現在はデータを配信して、ネット上から点字と録音図書を利用することが出来るサービスも行っています。
そのうちの録音図書=「声の図書」については、毎年「ラジオ・チャリティ・ミュージックソン」で集まった募金の一部を、「声の図書」の制作のために日本点字図書館に寄付させて頂いています。 録音図書を作るのは本当に大変で、一冊を作り上げるのに数か月単位の時間がかかるといいます。録音図書にする書籍を朗読ボランティアの方が、原本を下読みし、アクセントを確認し、録音しますが、一冊の本は最初から最後まで1人のボランティアの方が朗読をします。複数の登場人物がいたとしても、1人のボランティアの方しか朗読しません。それは、晴眼者の読書と一緒で、読んでいる方の想像で楽しめるように余計な情報を入れない為だそうです。 録音した音源は、校正と修正を行い、完成した音声データは、デジタル図書の国際標準規格「DAISY(デイジー)」の形式にします。これによって、利用するときに章や見出し、ページごとに移動したり、しおりをつけたりすることができるそうです。 詳しい作り方は、日本点字図書館のホームページに載っていますが、本当に沢山の時間と労力がかかります。デジタル化が進んで、作業も少しずつ効率化しているそうですが、ボランティアの方が、想像するだけでも大変な作業を、行っているのです。 最近はテキストデイジー図書というものが登場しました。これは書籍をテキスト化したデータで、デイジー再生機などの音声合成機能と呼ばれるものでテキストを読み上げてくれるそうです。朗読作業が必要ない為に、非常に短い時間で、目の不自由な方たちへ届けることが出来るそうです。
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