【長ねぎの青い部分】を捨てている人は損してる。なぜ?管理栄養士が解説
秋から冬に旬を迎える長ねぎ。甘くてジューシーな長ねぎは鍋から薬味から色々な料理に使われ、冷蔵庫に常備している方も多いのではないでしょうか。ただ余らせてしまいがちなのがねぎの青い部分。実は捨ててしまうのはもったいない、栄養豊富な食材なのです。今回はたっぷり消費できておいしい食べ方をご紹介します。 【写真】長ねぎの青い部分、実は栄養たっぷり。美味しく食べる方法って? ■長ねぎの青い部分は食べられる? 長ねぎの白い部分は茎で、青い部分は葉だと思っている方も多いのではないでしょうか?実はどちらも葉の部分。長ねぎが日光に当たった部分は緑色に、土に埋まった部分は白色になっただけなのです。 ただ同じ葉でも味や栄養価は異なります。白い部分は淡色野菜に分類され、加熱すると甘くとろりとした食感です。一方、青い部分は緑黄色野菜に分類され、辛味が強く、繊維がしっかりしています。 栄養価で見てみると、以下の通り。日本食品標準成分表には、根深ねぎ(長ねぎ)の青い部分の表示がないので葉ねぎと比較しますが、白い部分よりも栄養価が高く、特にβカロテンは18倍、ビタミンKは14倍です。同じねぎの葉の部分でもこれだけ栄養価が異なるのであれば、青い部分もぜひ食べたいですよね。 ■長ねぎの青い部分で カリカリおつまみチヂミ いくら長ねぎの青い部分が栄養豊富でも、繊維っぽくて辛味があるので、どう食べればいいか悩む方も多いのではないでしょうか。鶏肉や豚肉をゆでる時の臭み消しとして使うのも一つの手ですが、今回はたっぷり消費できるチヂミレシピをご紹介します。チヂミにしてじっくり焼くと、青ねぎの繊維っぽさや辛味は気にならず、おいしく食べられますよ。チーズと一緒に焼くので、子供から大人までおすすめの一品です。 <材料(2枚分)> ・長ねぎ(青い部分) 3本分 ・桜えび 大さじ3 ・A薄力粉 100g ・A溶き卵 1個分 ・A塩 小さじ1/4 ・A水 100cc ・ごま油 大さじ1 ・ピザ用チーズ 60g~ <手順> ①長ねぎは斜め薄切りにする。 ②ボウルにAを混ぜ、長ねぎと桜えびを加えてさっくり混ぜる。 ③フライパンにごま油を中火で熱し、②の半量を薄くのばす。上にピザ用チーズを広げ、カリッと焼けたら裏返して裏面も焼く。 <参考元> 「新・野菜の便利帳 健康編」 名取貴光監修文部科学省 食品成分データベース ライター/和田梓(管理栄養士)
和田 梓