【RIIZE(ライズ)】メンバー詳細プロフィールから人気曲解説まで。多方面から高い注目を集める理由とは?
先日『ミュージックステーション』に出演し、話題を集めた韓国のボーイズグループRIIZE。“エモーショナルポップ”という独自のジャンルを打ち立て、デビューからたった半年でCDセールスミリオン突破、新人賞獲得など、脅威のペースで偉業を成し遂げている彼らの魅力に迫る。 【動画】RIIZE – Get A Guitar/ THE FIRST TAKE ■RIIZEの由来とは?デビュー前から注目を集める期待の新人グループ RIIZE(読み:ライズ) ・デビュー:2023年9月4日 ・デビュー作品:1st シングル「Get A Guitar」 ・メンバー:SHOTARO / EUNSEOK / SUNGCHAN / WONBIN / SOHEE / ANTON ・ファン呼称:BRIIZE(読み:ブリーズ) RIIZEは東方神起やSHINee、NCTらを輩出したSMエンタテインメントからデビューしたボーイズグループ。“Rise(成長)”と“Realize(実現)”を組み合わせたグループ名には、“一緒に成長して夢を実現し、進んでいくチーム”という意味が込められており、ファンダム名は彼らの飛躍を助ける“breaze(そよ風)”から“BRIIZE”と名付けられた。 aespa以来の新グループがデビューすると発表されただけで大きな話題になったが、8月1日にメンバーが公開されると洗練されたビジュアル、多種多様な背景が一気に注目を集め、インスタ開設からわずか4日でフォロワーが100万人を突破する。 高い実力を見せつけた「Siren」のパフォーマンスビデオ、プロローグシングル「Memories」を経て、9月4日に「Get A Guitar」でデビュー。CDの売上は100万枚を越え、iTunesトップソングチャートでは世界20地域のトップ10にランクインした。 そこから半年も経たずに『Circle Chart Music Awards』、『Melon Music Awards』などの音楽授賞式で新人賞4冠、今年1月にリリースしたデジタルシングル「Love 119」では初めて音楽番組で1位を獲得。先日発表された『第38回日本ゴールドディスク大賞』では日本正式デビュー前にも関わらず『Best 3 new artists』を受賞し、その注目度の高さが窺える。 またルイ・ヴィトン、韓国のファッションプラットフォーム『MUSINSA』のアンバサダーに抜擢、有名企業のCMに出演、LA観光局とコラボレーションするなど多方面での活躍ぶりは新人とは思えないほど。5月からは初めてのファンコンサートツアー『2024 RIIZE FAN-CON TOUR ‘RIIZING DAY’』を開催し、ソウルを皮切りに東京、ロサンゼルスなど世界9カ国・地域を巡る予定だ。 ■カラフルな個性!メンバープロフィール SHOTARO(読み:ショウタロウ) ・生年月日:2000年11月25日 ・A型 曲中の音をひとつも逃さず、体で表現するように踊るSHOTARO。「Get A Guitar」の間奏や「Siren」では躍動感溢れるダンスが気持ちよく、「Talk Saxy」のサビでは信じられないほどに細かくリズムを拾う動きがクセになる。また耳なじみのいい楽曲の中で高音での彼のラップは耳に残り、声の質感のユニークさもリスナーの心を掴む。普段はニコニコと愛らしい笑顔でメンバーたちを見守る姿がよく見られ、彼が最年長だからこそメンバーたちも自分らしく過ごせるのではないだろうか。年下メンバーたちから“タロヒョン”と慕われている中で、愛あるイジりを受けたり、弟たちのおふざけに率先して乗っかる姿も愛されている。 EUNSEOK(読み:ウンソク) ・生年月日:2001年3月19日 ・AB型 音域の広いボーカルで楽曲の安定感を支えているEUNSEOK。「Get A Guitar」での彼のパートは清々しく等身大のきらめきを表現し、YouTubeコンテンツで披露した「Emergency Room」ではとろけるような甘い歌声を聞かせる。長身を生かしたダンスは丁寧な動き、体の柔らかさがその美しさをさらに引き立てる。ビハインド映像などでは年下メンバーたちからちょっかいを出されても動じなかったり、甘えられたら何気なく手助けしたりと、兄のように接する姿がよく見られるが、学生時代のあだ名は“シルバーストーン”でメンバーたちにも“あだ名”をつけ、時折そのあだ名で呼びかけるというユニークすぎる一面も。 SUNGCHAN(読み:ソンチャン) ・生年月日:2001年9月13日 ・A型 抜群のスタイルで魅せる軽やかさがステージで目を引くSUNGCHAN。音の波のように流れる彼のパフォーマンスからはどんな楽曲でも余裕を感じ、それが泰然としたグループの空気感に繋がっている。これまでリリースした楽曲では高音の心地よさが際立っているが、「Memories」などで聞くことができる彼の低音ラップやボーカルがあるからこそ、RIIZEの楽曲に奥行きが生まれているのだ。メンバーをさりげなくサポートしたり、弟たちを見守る頼もしい姿はもちろん、誰よりも無邪気にゲームを楽しんだり、大胆にスポをしてしまうやんちゃさ、トレーナーと言われるほど体を鍛えることに夢中な部分なども目が離せない。 WONBIN(読み:ウォンビン) ・生年月日:2002年3月2日 ・AB型 センターポジションや歌い出し・曲を締めくくるパートを任されることが多く、RIIZEというグループのカラーを担っているのがWONBINだ。どこを切り取っても美しい、こだわり抜かれたしなやかなダンスを得意とし、「Love 119」ではSHOTAROとともにサビの振り付けに関わっている。ギターが得意でコンテンツなどで演奏する姿が見られ、『Melon Music Awards』ではギターソロを披露した。アンニュイで凛とした雰囲気が目を引くが、ふとしたときに見せる愛嬌やチャーミングな笑顔、そのときどきの感情が素直に表情に出る瞬間、メンバーとのスキンシップが多いことや怖がりなところなども彼の魅力を深めている。 SOHEE(読み:ソヒ) ・生年月日:2003年11月21日 ・A型 “エモーショナルポップ”というジャンルをその声で体現するSOHEE。「Love 119」ではセンチメンタルさを煽るフェイクでラストを飾り、「Talk Saxy」では繊細でグルーヴィーな歌声を聞かせる。『M COUNTDOWN』のMCに就任した際にはソロでDAY6の「Time of Our Life」を披露し、伸びやかで透き通ったボーカルで爽やかなロックナンバーを歌いきった。またパワフルなラップ、体幹が強く重心のブレないダンスとどのポジションでも高い技術を見せるオールラウンダーだ。ただ見ているだけで笑顔になってしまうほどのキュートさ、親しみやすさがあり、メンバーだけでなく多くの先輩からもかわいがられている。 ANTON(読み:アントン) ・生年月日:2004年3月21日 ・O型 音楽への探究心が人一倍のRIIZEのマンネ・ANTON。ステージでは芯がありながら穏やかなボーカルが印象的だが、作曲・編曲を手掛けたり、チェロの演奏ができるという才能も持っており、昨年末に開催された『MAMA AWARDS』のコラボステージでは、X JAPANのYOSHIKIとチェロで共演したことがK-POPファンを驚かせた。父親は韓国で歌手、作曲家として活動しているユン・サンで、2人の共演やTikTokチャレンジ動画も話題になっている。メンバーに無茶振りをされて照れ笑いをするシャイさ、弟を溺愛する実は長男な一面、常に自分のペースを守りながら物怖じせずに思ったことをはっきりと伝える強さも魅力。 ■RIIZEが世界中から視線を浴びる理由 ◎独自ジャンルの“エモーショナルポップ (Emotional Pop)” RIIZEの楽曲は独自ジャンルである“エモーショナルポップ”と呼ばれており、彼らの多様な感情を盛り込みながら表現されている。90年代、00年代のカルチャーが改めて注目を集める今だからこそのコンセプトはどの世代にも新しく、かつ懐かしい気持ちを思い起こさせ、また耳なじみのいい音が作り上げられているからこそ、この半年だけでここまで多くの人に楽曲が受け入れられたのではないだろうか。 そして等身大の思いを踏まえているからこそ、ここから続く活動の中でリリース当時の感情をより強く思い出させたり、彼らの成長との対比を見せられることもこの“エモーショナルポップ”の面白さになっていくはずだ。 ◎ダンスと歌のクオリティの高さ 彼らの実力を最初に見せつけたのは、グループ結成が発表されてすぐにアップされた「Siren」だ。息もつけないほどにハードな振り付けや一糸乱れぬ動きの気持ちよさと、約1分という短い時間でとてつもないインパクトを残した。 ただパワフルに見せるだけでなく、「Love 119」で見せたようなフレッシュさや「Talk Saxy」でのグルーヴ感のあるダンスと、コンセプトに合わせた見せ方が多様なことも見どころだろう。 また生バンドと楽曲を披露するYouTubeコンテンツ『It’s Live』などで見られるように、それぞれのボーカル力の高さにも驚かされる。K-POPではソロでボーカルを繋いでいく曲が多いが、彼らの楽曲ではユニゾンやハモリの美しさが印象的。この声の重なりもエモーショナルさを生む要素のひとつになっている。 ◎注目されるビジュアル メンバーが公表された瞬間から話題を集めた理由のひとつは、やはりそのビジュアルだろう。それぞれにタイプの違う魅力を持ち、全員が並んだときのバランスのよさも随一で、「Get A Guitar」でのカジュアルな爽やかさ、「Talk Saxy」のお揃いのシンプルなユニフォームなど、どんなテイストも堂々と着こなしている。そんな彼らをファッションや美容業界が見逃すわけはなく、すでに韓国・日本のファッション誌で表紙を飾り、昨年12月にはデビューからたった3ヶ月しか経っていないにも関わらず、ルイ・ヴィトンのハウスアンバサダーに抜擢された。今後もそのポテンシャルの高さで音楽業界に留まらず、さまざまなジャンルで活躍していくことは間違いない。 ■『THE FIRST TAKE』での「Get A Guitar」 今回初めての『THE FIRST TAKE』でRIIZEが披露するのは、ギターを弾くような振り付けがインパクトを残した彼らのデビュー曲「Get A Guitar」。メンバーたちは登場すると、「ついに来た!」「不思議だね」と思い思いに喋りながら準備をしていく。SHOTAROがメンバーに「緊張する?どう?」と尋ねると、SUNGCHANとEUNSEOKが「緊張します」「僕もちょっと」とややこわばったようにも見える表情で話す。 SHOTAROが「よろしくお願いします」と声をかけると、WONBINの歌声から軽快に楽曲がスタート。“dun dun dun”“Get get get get a guitar”での声の重なりや高音と低音のハーモニーでは、ひとりひとりの声がしっかりと立ちながらその厚みもじっくりと味わえる。通常のパフォーマンスでは激しく踊る間奏は、WONBINのフェイクや鼻にかかったような甘さがあるANTONの“Baby”が心地よく響く。さらにSOHEEのまっすぐと伸びる高音がラストに向けてムードを盛り上げ、それぞれがリズムにのって余韻を残しながら満足気に締めくくった。 ■RIIZEをもっと知りたい!人気曲の聴きどころ 「Talk Saxy」 デジタルシングルとして昨年10月にリリースされた「Talk Saxy」。タイトルのSaxyはサックスフォンを意味しており、ベースとなるサックスの音と振り付けのタイトさとキャッチーさ、自然と体を動かしてしまうような気持ちよさが印象的だ。新しい感情に出会い、それを思いのままに表現するような歌詞は急くようなホットさがありながら、サウンドのシンプルさでは余裕を感じさせ、特に後半に向けてその対比が魅惑的な雰囲気を盛り上げていく。 「Memories」 ヒットメーカーKENZIが制作に携わったプロローグシングルは、ともに走る仲間たちとの笑顔や汗、孤独という思い出をすべて抱えながら夢を掴み、新たなスタートを切る決意を表現した楽曲だ。ラップを中心に構成したバースと開放感のあるサビのギャップはユニークで、RIIZEというグループが持つ表現の幅広さを1曲で堪能できる贅沢さもある。LAで撮影されたMVで見られる彼らの等身大な少年らしさも楽曲の輝きを引き立てる。 「Love 119」 バンド・iziのヒット曲「Emergency Room」をサンプリングし、韓国の音楽チャートを席巻した話題曲。初めての恋を緊急事態に例えた“119”“Save my life”のフレーズは一度聞けば頭から離れなくなり、ポップな爽やかさとピアノが導くみずみずしい切なさがノスタルジックな感情を呼び起こす。全編日本で撮影した映画のようなMV、彼らにとって初めての日本語曲となるJapanese ver.とともに、楽曲の世界観にじっくりと浸れる1曲だ。 ■更に飛躍するRIIZEから目が離せない!最新情報をチェック! 韓国だけに留まらず、米GRAMMY.comが発表した『2024年注目すべきアーティスト25』にも選出され、世界中から熱視線を集めるRIIZE。これからの活躍も目が離せない。 TEXT BY 東海林その子
THE FIRST TIMES編集部