中国ベンチャーの動画生成AI、4K画質で巨大のショートドラマ市場に挑む
ショート動画制作を一変させるツール
2024年のインターネット業界で最もホットなプロダクトといえば、やはりショート動画だろう。 七火山科技はEtna以外にも、動画編集AI「LavaAI」や動画プラットフォーム「miniTV」、画像分解コンテンツ生成プラットフォーム「Bromo」など多彩なツールを展開している。 LavaAIは深層学習とAIアルゴリズムによって効率的で革新的な動画編集機能を提供するショート動画吹き替えシステムで、登場人物の顔を入れ替えたり、セリフのアフレコ、字幕翻訳、背景の変更などが可能だ。 miniTVはAIショートドラマコンテンツとコンテンツ検索プラットフォームを組み合わせた、海外向けのショートドラマ配信プラットフォームだ。 Bromoは画像分割ツールで、画像から新たに最高10Kという高解像度の画像を生成でき、ポスター制作などビジネス用途のレベルを満たしている。 七火山科技はショートドラマを制作する大手企業からも注目されている。すでに中国スマートフォン大手の小米集団(シャオミ)とAI動画制作で提携し、ショート動画の制作や海外でのショートドラマ現地化、台本制作、動画の最適化などの豊富な経験を生かしサポートすることで合意した。また東南アジアで人気のショート動画アプリ「Snack Video」とも協力し、先端AI技術を使ってコンテンツの現地化を進め、海外のユーザーに豊富なショートドラマを提供する。 動画投稿アプリTikTokやInstagramの「Reels」、画像共有アプリ「Snapchat」など、ショート動画を制作できる数々のプラットフォームの登場により、ショート動画の人気はうなぎ上りだ。今やデジタルエコシステムにおいて最も受けがよく、最も重要なコンテンツのひとつとなった。関係者の多くがショート動画はオンラインコンテンツの未来だと認識している。なかでもショートドラマは、今年の市場規模が500億ドル(約7 兆6500億円)を超えるとみられる。昨年中国から海外へ進出したショートドラマはすでに一大ブームとなり、大きな収益が見込める新たなブルーオーシャンとして、市場規模は約360億ドル(約5兆5000億円)にまで拡大する可能性があるという。七火山科技の可能性は無限大だ。 作者:新智元(WeChat公式ID:AI_era) ※2024年4月13日のレート(1ドル=約153円)で計算しています。 (編集・翻訳 36Kr Japan編集部)