フェルミン・ロペス、負傷によりU21スペイン代表から離脱…バルサにとっても大きな痛手に
スペインサッカー連盟(RFEF)は3日、9月のU-21スペイン代表活動に参加していたMFフェルミン・ロペス(バルセロナ)について、負傷のため代表活動への参加を辞退することを発表した。 RFEFからの発表によると、フェルミンは現地時間3日の朝に行われたメディカルテストの結果、筋肉系のトラブルが確認されたという。9月に予定されていた2試合の出場は困難だと判断され、チームからの離脱が決定。今後はバルセロナに戻り、所属クラブで治療に専念すると明かされている。代わって、所属クラブのチームメイトでもあるMFパブロ・トーレ(バルセロナ)が追加招集された。 現時点でバルセロナからメディカルレポートは報告されていないものの、現地メディア『ムンド・デポルティーボ』によると、フェルミンの負傷は左大腿四頭筋腱断裂だという。3~4週間程度の離脱となる可能性が高いようだ。 今夏に行われたパリオリンピック2024(パリ五輪)でU-23スペイン代表の中心選手に君臨していたフェルミンは、全6試合のピッチに立って6ゴールを挙げるなど大車輪の活躍を披露した。とりわけ、決勝トーナメント以降は全試合でゴールを挙げており、準々決勝のU-23日本代表戦(○3-0)や決勝のU-23フランス代表戦(○5-3)では2ゴールをマーク。1992年のバルセロナ五輪以来、8大会ぶりとなる金メダル獲得に大きく貢献していた。 なお、今回の代表活動にも“パリ五輪世代”の選手たちの多くが参加。パリ五輪に出場できる年齢は2001年1月1日以降に生まれた選手たちだったが、ヨーロッパでは2年に1度、U-21欧州選手権が開催されるため、五輪の翌年に控えた同大会を目指してチーム作りを進めるケースも見られる。2025年大会の出場資格は2002年1月1日以降生まれた選手たちのため、パリ五輪に出場した一部の選手は出場が不可能。加えて、厳密には現時点ではU-22代表ではある。ただし、大会の予選開始時には21歳以下の年齢制限で行われるため、「U-21欧州選手権」という名称が用いられている。今回の活動も、翌年に行われるU-21欧州選手権本大会の出場権を懸けた予選だ。 若きスペイン代表で中心選手に君臨しているフェルミンは、所属クラブのバルセロナでも、今季のラ・リーガ第2節から3試合連続で途中出場。現在、バルセロナではスペイン代表MFガビ、U-17スペイン代表MFマルク・ベルナルの2名が、ひざの前十字じん帯断裂および外側半月板損傷の大ケガに見舞われており、長期離脱中。昨季アンカーポジションで新境地を開拓したデンマーク代表DFアンドレアス・クリステンセンも、左足のアキレス腱炎により現在は戦線を離れている。中盤に負傷者が相次いでいるが、フェルミンも負傷者リストに加わってしまった。
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