宮城県内で検挙された『特殊詐欺』事件をきっかけに、新たな被害が生まれる恐れがある。 「『特殊詐欺』で逮捕されたグループの名簿に、あなたの名前が書いてある」という不審な電話が相次いでいて、県警が注意を呼びかけている。 11月、仙台市内を拠点にして『特殊詐欺』を行っていたとしてリーダーの大橋和之容疑者ら29人が検挙された事件。 県警が、このグループのスマートフォンやパソコンなどを公開して捜査を進めるなか、この事件を悪用した不審な電話が県内で相次いでいる。 「先日『特殊詐欺』で20数名逮捕してるが、名簿にあなたの名前が書いてあるー」 警察官を名乗る男からの電話で、家族構成や仕事などを聞いてくるもので、宮城県内で少なくとも2件が確認されているという。 県警は、詐欺の前に個人情報を聞き出す「予兆電話」の恐れがあるとして、不審だと感じた時にはすぐに警察署に電話するよう呼びかけている。