平地で1日最大70センチ予想 “警報級の大雪”おそれ 気象庁「先週末よりも降雪量多い」
気象庁によりますと、冬型の気圧配置や上空の寒気の影響で、日本海側を中心に22日ごろにかけて平地・山地ともに大雪となるでしょう。特に北陸地方では、平地でも1日で最大70センチの雪が予想されるなど、警報級の大雪となるおそれがあり、交通障害などに注意・警戒が必要です。 【画像を見る】1時間ごとの大雪の予想 日本付近は21日から22日ごろにかけて冬型の気圧配置となる見込みです。上空およそ5500メートルには氷点下30度以下の強い寒気が流れ込み、大雪や暴風雪、大しけとなる所があるでしょう。 気象庁によりますと、17日から18日にかけて冬型の気圧配置が強まった時よりも、降雪量が多くなるおそれがあります。 また日本海側に大雪をもたらすJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)が日本海から北陸地方に伸びるため、同じような地域に雪雲がかかり続けた場合は、短時間に降雪量が増えるでしょう。 ■20日午後6時~21日午後6時までの24時間予想降雪量(多い所) 新潟県平地 10~20センチ 新潟県山沿い 20~40センチ 富山県平地 10~20センチ 富山県山間部 20~40センチ 石川県平地 10~20センチ 石川県山地 20~40センチ 福井県平地 5~10センチ 福井県山地 20~40センチ ■21日午後6時~22日午後6時までの24時間予想降雪量(多い所) 新潟県平地 50~70センチ 新潟県山沿い 60~80センチ 富山県平地 20~40センチ 富山県山間部 50~70センチ 石川県平地 20~40センチ 石川県山地 50~70センチ 福井県平地 20~40センチ 福井県山地 50~70センチ 20日夜遅くから21日にかけて、海上を中心に雪を伴った非常に強い風が吹き、22日にかけて海はしけとなる所がある見込みです。 大雪による交通障害や、農業施設などへの被害、強風や高波に注意・警戒してください。 23日には大陸から高気圧が張り出し、冬型の気圧配置は西から次第に緩む見通しですが、上空の寒気が残るため、雪が降りやすい状態が続くでしょう。降雪量が多くなるおそれもあり、今後の気象情報に注意が必要です。
■「予防的通行止めも」 国交省が緊急会見 国土交通省北陸地方整備局などは19日、緊急の記者会見を開き「大雪時は不要不急の外出を控えてほしい」と呼びかけました。大規模な立ち往生を防ぐため、あらかじめ指定した区間では、予防的に通行止めを行う可能性があるとしました。また大雪が予想される地域を避ける「広域迂回」や日程の見直しも呼びかけました。
北陸放送