読売テレビニュース

　秋の本格的な観光シーズンを前に、京都市では1日から、オーバーツーリズムによる混雑緩和策の一環として、スーツケースなどの大型の荷物をバスのトランクルームに預けることができる観光客向け循環型バス「手ぶら観光バス」の実証運行が始まりました。 　1日から試験的に運行を始めた「HANDS FREE BUS（ハンズ・フリー・バス）」は、午前8時45分に第一便が京都駅を出発しました。バスは堀川通を北上し、市内中心部のホテルや烏丸御池、四条烏丸など6か所の停留所を回る循環型の観光バスで、どの停留所からも乗車できます。 　最大の特徴は、スーツケースなどの大型の荷物をトランクルームに預けて乗ることができる点で、45人の定員制のため必ず座席に座ることもできます。 　京都市では、大型の荷物を持った観光客が市バスなどの公共交通機関の利用して混雑が生じ、地元の人たちが乗車できないことなどが慢性的な問題となっています。 　京都市観光協会観光活用課の藤森稔人課長は、「大きな荷物を持っている人はこのバスを選んでいただいて、まずは宿泊施設に荷物を預けて手ぶら観光していただきたい」と話しています。市観光協会は実証実験をの結果を踏まえ、本格運行につなげたい考えです。 　実証実験は12月27日までで、バスの運行時間は午前8時45分～午後5時30分、1日計8便が運行します。料金は大人（中学生以上）が500円、小児が250円、バスの中で購入できる往復券（2回乗車券）が大人800円、小児400円。ネット上で事前予約が可能で、予約がなくても乗車できます。