⚾浜松湖北高佐久間分校、6年ぶり単独出場 旧ユニホームで初戦突破目指す 高校野球静岡大会
30日開幕の「第106回全国高校野球選手権静岡大会」に、浜松市天竜区の浜松湖北高佐久間分校野球部が6年ぶりに単独出場する。他の部活動から〝助っ人〟を募り、ナインをそろえた。今年は旧佐久間高時代の縦ストライプのユニホームに身を包み、初戦突破を目指す。選手らは「地域でたくさんの応援をいただいている。佐久間が盛り上がるプレーを見せたい」と意気込む。 単独出場を目指したのは今春から。連合で昨年出場した熱海高が他校の部員を借りる形で出場することが決まり、佐久間分校は部員8人であと1人の確保に急いだ。監督の和田全弘教諭と部員全員で協力者を探し、候補に上がったのが弓道部部長の2年高塚尚吾さん=磐田市=。同郷の野球部員、2年青木宰久さん=同市=や他の部員が誘うと快く承諾してくれた。野球経験者の高塚さんは「久々に野球をやりたい気持ちもあった。打撃で活躍したい」と話した。陸上部の1年彦坂遥斗さんも加わり、チームは10人に。 今月初旬、高塚さんが加わり9人がそろった状態で、初の他校との練習試合に臨んだ。コーチャーを全員で回したり、内野手が投球練習に付き合ったりするなどバタバタする場面も。それでも試合中の声出しを続け、前向きな姿勢を見せた。3年赤石颯飛主将は「全員同じユニホームで大会に出るのは初めてで特別な気持ち。誰が相手でも力を出し切りたい」と話した。
静岡新聞社