奈良・社寺を幻想的な光でつなぐ「なら瑠璃絵」 ── 東大寺は観相窓を開扉
なら瑠璃絵、奈良県新公会堂の冬七夕ロード THE PAGE大阪
ひろがる光、つながる祈り──。春日大社、興福寺、東大寺といった奈良を代表する三社寺を幻想的な光の道でつなぐ「なら瑠璃絵」が8日夜に始まった。ふだんは緑が広がる奈良公園周辺は、一面に瑠璃絵の世界が広がっており、多くの人の目を魅了していた。期間は14日まで。
冬七夕ロードを通った先でツリーにたんざく
このイベントは恒例のもので、それぞれの社寺で手を合わせることにより心が洗われ、幸せが訪れること、瑠璃色の星がいつまでも美しく輝くようになどの願いを込めて開かれている。 会場のひとつ「奈良県新公会堂」では、一面に瑠璃色の輝きが広がる「冬七夕ロード」が点灯。その中流れるような道を歩きながら、きらびやかな輝きを楽しめる。冬七夕ロードを通った先には「冬七夕ツリー」が用意され、有料で願い事を書いた花たんざくをかけることができる。 同日は時折、雪も降るなど寒いなかの開催となったが、大阪市から来たというカップルの女性(21)は「こんな寒さの中やから、見るのも楽しい。きょうは来てうれしかったから、彼氏にありがとうって言ってます」と満面の笑みで答えていた。
東大寺は観相窓を開扉、春日大社は万燈籠
新公会堂では、奈良県内各地の自治体などから、ゆるキャラが集結。ご当地の温かい食べ物を取り揃え、そこでおいしいものを決める「あったかもんグランプリ」も開催されるなど、盛り上がりを見せていた。 また、東大寺の大仏殿では、観相窓を開扉。春日大社では万燈籠が点灯。奈良の風物詩が一度に見られるとあって、多くの人がその様子をじっと眺める光景がみられるなど、奈良の魅力を味わえるイベントは寒空を吹き飛ばすくらいの楽しいスタートを切った。 開催期間は14日までで、点灯時間は午後6時から同9時まで。詳しい問い合わせは、公式サイト、または、なら瑠璃絵実行委員会(電・0742・20・0214)まで。