100億円でレアル加入の神童、メッシ絶賛の若手…コパ・アメリカで見るべき10代のワンダーキッドたち
リュック・デ・フーゲロールズ(カナダ)
ジェシー・マーシュ監督が指揮するカナダは今大会で、カナダの将来を担う可能性がある若手にチャンスを与えるだろう。このアメリカ人監督はフーゲロールズを最終メンバーに指名したのだ。 18歳のロンドン生まれのフーゲロールズはフラムのアカデミー出身。昨シーズンのカラバオカップでトップチームデビューを果たした。また、プレミアリーグでも何度かベンチ入りしている。 センターバックを主戦場としつつも、サイドバックとして左右いずれでもプレーできるなど、最終ラインすべてをこなすユーティリティ性を持つ。これまでカナダ代表では1試合しか出場していないが、複数のポジションをこなせる能力のおかげで、チームの守備のキーマンになる可能性もあるだろう。
エンドリッキ(ブラジル)
メッシをのぞけば、今夏のコパ・アメリカでエンドリッキほど注目されている選手はいないだろう。ブラジルのワンダーボーイがサッカーファンにその名を印象づけたのは、約18か月前だ。彼は推定6000万ユーロ(約102億円)の移籍金でレアル・マドリーに加入することに合意した。大会後のサンティアゴ・ベルナベウへの移籍を準備する中、これは母国以外のサポーターにとって「新しいペレ」をじっくりと見る最初の機会となるだろう。 17歳の彼はイングランド戦とメキシコ戦での終盤の決勝点やスペイン戦での目を見張るようなゴールなど、過去4試合で3ゴールを奪取。国際レベルへのステップアップに耐えられることをすでに証明しており、今大会でもセレソンのキーマンになり得る選手だ。 エンドリッキが初めての大舞台で期待に応えられるかどうかはまだ分からないが、もしこのティーンエイジャーがプレッシャーに耐えることができれば、ブラジルが勝利するために必要なXファクターを提供できるかもしれない。
ケンドリー・パエス(エクアドル)
今大会で最年少の選手となる2007年5月生まれのケンドリー・パエス。彼は過去1年ほどで世界トップクラスの若手選手としての地位を確立しており、ダークホースとなることを狙うエクアドルの中心選手の1人として重要な役割を果たすことが期待されている。 パエスは10月にワールドカップ南米予選で最年少得点記録を破り、すでにクラブチームのインデペンディエンテ・デル・バジェで50試合近く出場。エクアドルリーグではトップ選手の1人とみなされている。 チェルシーは既に、このプレーメーカーをスタンフォード・ブリッジに連れてくるために、2023年夏に素早く内定を取りつけた。パエスは18歳になる来年5月、プレミアリーグへの移籍を完了させる予定だ。
アンディ・ロハス(コスタリカ)
コスタリカは2014年のワールドカップで準々決勝に進出して以来、印象的な成績を残せていない。さらに、今回のコパ・アメリカではブラジル、コロンビア、パラグアイと同組という難しいグループに入った。それでも、ウインガーのアンディ・ロハスの潜在能力には期待が寄せられている。 母国エレディアーノでプレーする18歳のロハスは、6月初めに代表デビューを果たしたばかりだ。だが、すぐに名を上げ、CONCACAFワールドカップ予選でゴールを決めてコスタリカ史上最年少の得点者となった。グスタボ・アルファロ監督率いるチームの中で出場機会を得ることができれば、その名をさらに上げるチャンスがあるだろう。