東北初、ガス使用量自動検針へ 八戸ガス(青森県)と東北電ネット 電力スマートメーター通信網活用
八戸ガス(青森県八戸市、木下哲造社長)と東北電力ネットワークは3日、電力スマートメーター通信ネットワークを活用した、自動検針サービス利用に関する基本的な条件についての契約を締結した。同ネットワークを活用した都市ガス自動検針サービスは、東北6県と新潟県の東北電力管内で初めて。八戸ガスは設備更新を経て来年2月検針分から約400世帯を対象に導入、約10年かけて契約全世帯の約1万8千世帯に拡大する計画。 八戸ガスのスマートメーターに無線端末を接続。現在は検針員が各家庭を訪れて確認しているガス使用量などの情報が、東北電力ネットワークの電力スマートメーター通信ネットワークを経由し、遠隔で八戸ガスに送信される。業務効率化が図られ、検針員不足や非常時の対応の迅速化に期待が寄せられる。 東北電力ネットワークは、築いた通信システムを活用して水道・ガス事業者向け自動検針サービスの提供を加速する構え。 同社八戸電力センター(森善則所長)で契約締結式が行われ、八戸ガスの木下社長と森所長が契約書にサイン。木下社長は「働き方改革や高齢化、労働人口減少などの課題に対処する必要がある。業務効率化を図り顧客サービス向上に取り組む」、森所長は「検針業務の効率化やガス漏れ早期発見など保守業務の高度化を通じ、八戸ガスの目指すまちづくりや八戸市の目指すデジタル化、地域や社会の課題解決の一助になれば」と語った。