【バドミントン全英オープン】「自分たちのパフォーマンスを出し切ることに集中しました」(志田千陽)
櫻本絢子/宮浦玲奈は女子ダブルス2回戦でインドネシアのラハユ/ラマダンティに2-1で勝利
――試合を振り返って 櫻本 初めての対戦ですが、相手のノーロブやサービスまわりがすごくうまいのはわかっていました。最初は、1ゲーム目を通して対応ができなかったですけど、2ゲーム目から「リセットしよう」と話して、そこから自分たちの形になんとか持っていくようにできたのがよかったと思います。 宮浦 1ゲーム目の過程をリセットして、(2ゲーム目で)どうやって崩していくかを考えて、2人で立て直せたのがすごく大きい。気持ちを引きずらなかったことが一番大きかったと思います。 ――最初は二人の間をねらわれていた 櫻本 ラハユ選手がジャンプして打ってくるのに対して、自分たちが引いてる部分がありました。その中で、(自分たちの)真ん中があいていたから、おそらく、こちらのポジションを崩す中で、真ん中に決め球を打ってきたと思います。そこでやられてしまいました。 ――第2ゲームからどう修正したか 宮浦 お互いがセンターに寄るようにしました。あとは、打った後の動き方で、(相手が)下から入った時は私が前に詰めていいけど、上(から打つ姿勢)になった瞬間は、その場でキープ。自分たちも(ラケットを)上に構えるようにしました。ただ、相手が上から打とうとする時に私が前に出て、その後の絢子が後ろのカバーで大変になってしまった。私が早く動きすぎると、コートのスペースにあきが出てしまって、(横に並んだ時の)二人の間や、トップ&バックの間に落とされていた。(2ゲーム目からは)相手の球質をしっかり見て、変化させることができたのかなと思います。 ――初戦(松本麻佑/永原和可那)で勝った勢いが出ていた 宮浦 日本人同士の試合はみんなやりたくないと思いますが、そういう試合を私たちは勝ってきたので、そこをしっかり続けていきたい。全英の舞台は、誰もが特別な思いで試合に入ってくる。そこで楽しみながら勝つという気持ちで、一個一個の試合を頑張っていきたいです。 ――全英でベスト8 櫻本 1試合1試合と思って臨んでいますが、やっぱりこの舞台でベスト8に入れたのはすごくうれしい。もう1回試合ができるのもうれしいし、明日(15日)も、これに満足せず、自分たちらしいプレーを出したい。宮浦と2人で、この舞台をもう一度楽しみたいと思います。
文/バドミントン・マガジン編集部 写真/BADMINTONPHOTO、Getty Images