30歳で世界最高峰リーグに挑戦した代表キャプテン・遠藤航 日本をまだ見ぬ壁の向こうへ導くための思考
華麗なる逆襲劇を可能にした“遠藤航の思考”
シーズン序盤の苦境から一転、華麗なる逆襲劇を可能にした“遠藤航の思考”があった。 遠藤: 自分自身あまり他人に相談するとかないんですけど、自分自身がブレないことが一番大事だと思っているので。周りはいろいろ言うと思うんですけど、結局最後に結果を残すために自分が何をしなきゃいけないのかを常に考えて行動することが大事だと思いますし、それは意外とできそうでできないことだと思うので、それをやり続けられたのが最終的に結果につながったと思います。 人に相談することなく、自分自身がブレずに考えそれを貫く。 この思考はくしくも、先日現役を引退した日本代表キャプテンの先輩・長谷部誠と通ずるものがあった。 引退会見後のインタビューで長谷部はこう話す。 長谷部: あまり人に相談しないんですよ 誰にも。自分で考えて自分で決断して自分で突き進むタイプ。 これこそが国を背負い、けん引する男たちの自分を作る方程式なのかもしれない。
日本が超えるべき“壁”の向こう側に導くために
そして青のユニホームを身にまとい越えるべき壁「ワールドカップベスト8の壁」。 これまで幾度となく挑戦し、跳ね返されてきた最大の壁である。 この壁の大きさは遠藤自身も感じていた。 遠藤: 壁を感じざるを得ないというか。それも良くないと思っていたりするんですけど、みんなその壁っていうのを意識しすぎているみたいなところはあると思うので。 だからこそ次のワールドカップの目標というのは、そのベスト8を超えるという意味ではなくて“ワールドカップ優勝”にした方がその壁も超えていける。 ベスト8を最終目標にするのではなく、優勝に向けた“過程”と考える。 とてつもなく高い頂。それでも仲間を信じ、己を高め続ける。 遠藤: 個人としては成長できていると思うので、それをチームとして(各個人の)特徴を最大限生かしながらやっていくのが一番だと思うので。一番は個の成長。それを代表でも同じように一人一人プレーできるかどうかが大事。ここでさらにチームとしてステップアップしていく、もう一段階ギアを上げて成長していく段階です。 まずはワールドカップアジア二次予選を6戦全勝、無失点で最終予選に弾みを付けた日本代表。 遠藤: 今回の2次予選の試合もそうですけど、勝利していくことが大事だと思いますし、そういった小さな壁を一つ一つ乗り越えていくことが最終的にベスト8の壁を超えるために必要なものだと思うので、その壁を超えられればいいと思います。 壁を超える戦いはもうすでに始まっている。
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