福島県二本松市・大山忠作美術館単独企画展で史上最多の入り込み 「大山忠作襖絵(ふすまえ)展」が閉幕
福島県二本松市の大山忠作美術館の開館15周年記念特別企画展「大山忠作襖絵(ふすまえ)展~成田山新勝寺襖絵『日月春秋』」は17日、閉幕した。10月1日の開幕からの総入場者数は約2万7千人にのぼり、同美術館の大山作品単独の企画展としては史上最多の入り込みとなった。 二本松市出身の日本画家で文化勲章を受けた故大山忠作さんが終生の画業として描き、千葉県の成田山新勝寺に奉納された門外不出の「日」「月」「瀧桜(春)」「楓(秋)」の襖絵28面が関連作品とともに大山さんの故郷で初めて披露された。最終日も千人以上が詰めかけ、熱心に鑑賞した。 大山さんの長女で連日、会場で解説に当たった俳優の大山(一色)采子さんは「精魂込めた襖絵を古里の皆さんに見ていただき、父も喜んでいると思う」と感慨を込めた。主催したNPO法人まちづくり二本松の安達秀司理事長(大山忠作美術館長)は「まちづくりにつなげたい」と語った。