タクシーの料金が、今月26日から変わります。運賃が値上げされ、新たに「配車料金」が加わります。 　今月26日から熊本県内の法人タクシー40社で導入が決まったのが「配車料金」。利用客はタクシーを呼ぶ際に時間を指定した場合に運賃に上乗せして支払うことになります。 　九州運輸局によりますと、配車料金を導入するのは、熊本県内にある147のうち40社。熊本市内のタクシー会社は数社を除き導入します。 　今回設定された料金は、会社によって異なりますが、1回あたり200円から600円で、40社のうち37社は300円を徴収します。 　配車料金徴収の背景として、タクシー会社は、「人材不足です。コロナ禍にドライバーが離職して人がいない。募集しても来ないのが現状。さらにはドライバーの高齢化で辞める人も多い」と話します。 　県内のタクシードライバーは、2018年度に3416人いましたが、新型コロナの影響もあり、2022年度には約1000人減っています。 　最近は、観光など人の流れが活発で、利用者側には「なかなかタクシーがつかまらない」という声があるのも現状です。 　今回配車料金の導入を決めたタクシー会社は「事前に予約していただけるのは大変ありがたいが、指定された場所に向かわせて待機させると、なかなか人繰りが難しいのが現状」と話します。 　同じタイミングで値上げとなるのは、初乗り運賃。現在、1．3キロ630円ですが、26日の午前5時から700円に値上げされ、乗車距離や時間によって発生する加算料金も301メートル80円から、347メートル100円に変更されます。 　なお、時間を指定せずに電話でタクシーを「今から来て下さい」と呼ぶのには料金はかからないということです。