田植えに挑戦する子どもたち

　津山ロータリークラブ（RC）＝廣田裕会長＝は29日、岡山県津山市院庄の水田で、田植え体験会を開き、子育て支援に取り組むNPO法人オレンジハートの施設に通う児童12人が励んだ。 【写真】初夏の日差しが降り注ぐ中、励む子どもたち

　津山RCは社会奉仕活動の一環として、学童保育や子ども食堂など開くオレンジハートの事業をサポートしている。米作りの大切さや収穫の楽しさを感じてもらおうと、両者合同で小学生5、6年を対象に「稲作体験会」を初めて企画した。

　同RCメンバーの朝比奈史章さん（61）が所有する田んぼに集まった子どもたちは裸足になり、早速中へ。横一列に並び、大人たちに教わりながらキヌヒカリの苗を植えていった。初めは「足元がぬるぬるする」「動きにくい」と泥に足を取られながら苦戦する姿も見られたが、次第に慣れていくと手際よく作業をすすめていた。

　北小学校6年の平田大和君（11）は「泥の中に足を入れた時の感触が心地よかった。とても楽しかったのでまた参加したい」とにっこり。オレンジハートの角野いずみ理事長は「子どもたちが日本古来の田植えの方法を知り、また次の世代へと伝えられるようになれたら」と話していた。

　秋には稲刈り体験が行われ、米はオレンジハートに贈られる。