早稲田大学、昨季大敗を喫した京都産業大学にリベンジを挑む。ラグビー全国大学選手権 準決勝
関西リーグ戦では最後に連敗を喫していたが、大学選手権ではその不調ぶりを見せることはなく、圧倒的な力の差を見せつけた。
勝負のカギとなるのは、やはりスクラムだろう。PR(プロップ)杉本安伊朗(スポ2=東京・国学院久我山)、HO(フッカー)佐藤健次主将(スポ4=神奈川・桐蔭学園)、PR亀山昇太郎(スポ4=茨城・茗溪学園)のフロントローを中心に、FW8人で京産大を押すことができるかに注目だ。
また、BKではSH(スクラムハーフ)対決も必見。早大はスタメンに細矢聖樹(スポ4=国学院栃木)を置き、リザーブには宮尾昌典(スポ4=京都成章)と豪華な布陣で臨む。一方の京産大も日本代表活動に参加してきた土永旭と高木城治の2枚看板。攻撃の最前線からアタックのテンポを生み出す小兵たちの戦いは勝敗に直結するだろう。
SO(スタンドオフ)服部亮太(スポ1=佐賀工)とFB辻野のキック合戦も見逃せない。驚異的な飛距離のキックで、1年生ながらも大学ラグビー界を席巻した早大の服部に対し、京産大の辻野はラストイヤーを迎えた4年目。勢いに乗ったルーキーか、経験を積んだ主将か、彼らの熾烈なエリアの奪い合いから目が離せない。
このチームで戦える試合も多くてあと2つ。『Beat Up』のチームスローガンのもと、がむしゃらに、そしてひたむきに走り続けてきた1年間。鍛え抜いてきたスクラムとディフェンスでいくつもの白星を挙げてきたが、積み上げた勝利が一瞬のうちに崩れ去ってしまうのがノックアウトステージだ。
しかし、その恐ろしさを、あっけなさを早大は知っている。奇しくも、教えられたのは今回の相手。さあ、昨季の借りを返そう。そして、1月13日に秩父宮でこのチーム最後のラグビーをしよう。そのためには勝つしか道はないのだ。
文:村上結太/写真:安藤香穂(早稲田スポーツ新聞会)
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