馬車道駅で「ミナトノアート2024」 駅構内でライブやトークショーも
馬車道駅(横浜市中区)構内で11月23日と24日、アートイベント「ミナトノアート2024」が開催されている。市内外から多くのアーティストが参加し、駅ナカ空間で展示やパフォーマンスを行う。(ヨコハマ経済新聞) 2021年にスタートした「ミナトノアート」は、アートを通じたまちづくりをテーマに掲げるプロジェクト。公共施設や商業施設、店舗と連携し、アーティストの発信や交流の場を創出してきた。横浜のアートシーンに新しいコミュニティを生み出し、活動を始めたアーティストが今も多方面で活躍している。今回は「Start From Scratch」をテーマに、過去の活動を振り返りつつ、新たな発展を目指す企画となる。 会場となる馬車道駅周辺は、かつて「洲干島」と呼ばれた場所で、江戸時代から景勝地として浮世絵にも描かれた歴史がある。日本で初めてガス灯が設置されるなど、近代化の象徴的な場所を拠点に、「ゼロ地点」を意味する「ポイントゼロ」をコンセプトに据え、アートの新たな発信を試みる。 会場では約40のブースが設けられ、若手からベテランまで横浜ゆかりのアーティストやギャラリーが参加。駅構内でのインスタレーションやライブパフォーマンス、トークショー、アート系ワークショップなど多彩なプログラムが予定されている。目玉のライブパフォーマンスには、即興で構成されるアートグループ「WCN MOB」が出演。24日は、サウンドアーティストの川崎義博さんが「都市と環境」をテーマに話をする。 アート初心者や子ども、高齢者も楽しめる内容で、アートを購入したことがない人々にも触れる機会を提供。さらに、縄文時代をモチーフにした展示や、過去の「ミナトノアート」の成果を紹介する展示なども行われる。 ミナトノアートを企画・コーディネートした田口竜太郎さんは「馬車道は、日本で初めてガス灯や街路樹が整備された近代的なストリートのはしりであり、アイスクリームの発祥の地でもある。ここから新たなアクションやコミュニケーションを産み出し、未来へとつないでいきたい」と話している。 開催時間は10時から17時。入場無料。
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