市がGX推進指針の素案 地域性生かした脱炭素社会目指す【山陽小野田】
山陽小野田市は2050年のカーボンニュートラル実現に向け、脱炭素社会の姿、地域との連携によるGX(グリーントランスフォーメーション)の方向性などを示した「GX推進指針」の素案をまとめた。脱炭素化を地域経済の活性化や地域課題の解決につなげ、市ならではの脱炭素社会の実現を図る。 市は炭鉱のまちとして石炭、石油などのエネルギー産業に支えられて経済発展を遂げた県内有数の工業都市。一方で、現在は再生可能エネルギー、水素エネルギーなどのエネルギー産業が多く立地しており、脱炭素化は経済や雇用、企業活動に大きな影響を与えると想定している。 素案は全5章で構成している。策定の趣旨に始まり、市の課題と特性として二酸化炭素排出量の現状や産業構造、山口東京理科大を有する強みを示し、脱炭素化に向けた基本的な考え方、政策的な位置付け、政策目標、推進体制などを記載した。 今年度以降に外部の専門家が参画した協議会を立ち上げ、26年度以降の具体的施策の本格的な実施に向けて、市GX推進アクションプランの策定支援や具体的施策の企画、立案、実行などの進行管理を行う方針。 31日まで素案に対するパブリックコメント(意見公募)を実施している。対象は市内に在住、在勤、在学している人か事務所(事業所)を構える個人、法人、団体。市商工労働課、山陽総合事務所、各支所と出張所、市のホームページで閲覧できる。 意見の提出方法は、提出用紙に住所、名前(団体の場合は事務所の所在地、団体名、代表者名)を記入し、持参もしくは郵送、ファクス、メールで〒756-8601山陽小野田市日の出1―1―1、山陽小野田市商工労働課(ファクス83-2604、メールkigyou@city.sanyo-onoda.lg.jp)に提出する。用紙はホームページからダウンロードできる。