橋下徹氏と大阪市職員との“1対1メール”めぐる裁判 橋下氏が証言台に「ハラスメント相談など出せないことはメールで相談受けていた」「内容に応じ保存か削除を判断」
「“出せないようなこと”はメールで相談を受けていた」
《4月26日の証人尋問でのやり取り》 原告・服部氏の代理人弁護士「(知事時代の)1対1のメールの振り分けは?」 橋下氏「私的な、公にできないものはキーアドレス(情報公開請求があった際に対応するための、いわゆる“保存用”アドレス)に送らないが、内容を見て公開の必要があるとなればキーアドレスに送っていた」 弁護士「このルールの枠組みは職員から提示された?」 橋下氏「府の法務担当がルールをつくった」「1対1のメールで、個人の悩みやハラスメントの相談とか、人事への不満とか、“出せないようなこと”は、面談で全部聞くのは無理なので、メールで相談を受けていた。これは情報公開担当に渡さず(=キーアドレスに送らず)僕が削除していた」 弁護士「市長時代はメール保存の運用について、府知事時代のやり方を踏襲した?」 橋下氏「はい」 弁護士「複数人のアドレスで送受信されているメールはキーアドレスに送る一方、1対1メールはキーアドレスに送るものと送らないものがある?」 橋下氏「そうです」「外形的に1対1メールは非公開。ただ、具体的な中身をみて公開するものもあるので、それは選挙で選ばれたものとして、政治責任を負って判断したつもりです」 徳地淳裁判長「(1対1メールの)削除のルーティンについて、期間はどれくらい?(ハラスメント相談などの)センシティブなメールの」 橋下氏「できる限りそのつど。1か月とか。手があいている時にやる」 裁判長「半年間隔や1年間隔?」 橋下氏「そこまではいかない」 そのうえで橋下氏は、1対1メールについて、職員に削除を指示したことはないと断言しました。 証人尋問終了後、橋下氏は裁判所の外で報道陣の囲み取材に応じましたが、「裁判に影響するのでコメントはできません。判決が出れば取材は受けます」としました。