大津高サッカー部いじめ、土下座での謝罪要求や裸になるよう強要…上級生2人に440万円賠償求め提訴
熊本県立大津高(大津町)の元生徒の男性が、所属していたサッカー部でいじめにあい精神的損害を受けたとして、当時の上級生2人に計440万円の損害賠償を求めて提訴したことがわかった。12月4日に熊本地裁で第1回口頭弁論が開かれる予定。
訴状によると、2022年1月、全国高校選手権の応援で訪れていた東京都内の宿泊施設で、上級生の1人が男性に、「俺のあだ名を言っているようだが?」などと土下座での謝罪を要求。もう1人の上級生が裸になるよう強要し、他の部員にスマートフォンで撮影するよう指示したとしている。男性は、精神的に不安定な状態となり、転校を余儀なくされた。
上級生2人は、全裸になって土下座するよう強要したとして強要罪で起訴され、今月1日に同地裁で開かれた初公判で2人は起訴事実を否認している。熊本県教育委員会は、いじめ防止対策推進法に基づく重大事態と認定し、第三者委員会が調査を続けている。